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2021-03-13

【プロレス】武道館で舞華が決めた“直伝”のみちのくドライバーⅡに、指導したTAKAみちのくが課した1つの条件とは…

みちのくドライバーⅡを決める舞華

 3月3日、スターダム旗揚げ10周年記念興行となった日本武道館大会でゴッデス・オブ・スターダム王座の防衛戦に挑んだ舞華(舞華&ひめかvs刀羅ナツコ&鹿島沙希)。そのフィニッシュとなったのが、かつて所属していた団体・JUST TAP OUTのTAKAみちのく代表の代表的なフィニッシャー・みちのくドライバーⅡだった。

 舞華は武道館大会前、TAKAの元に出向いて直接指導を受けたという。いわば“直伝”だ。これについて聞くと、TAKAは「この前舞華は(林下)詩美に負けたんですけど、たぶんあの時全部を出したんですよね。いまのフィニッシュホールドも。でも勝てなかった。で、なにかが欲しいと思ったんでしょうね。そういう話をもらったので、辞めたけど、まぁコイツならもっと上にいけるだろうなって思って…」と語り始めた。

 団体を辞めてからは雑誌でしか活躍を見ていなかったというが、「ちょっと技に頼りすぎてねえかなって部分はあったんですよ」とTAKAは続ける。基本的に一撃必殺で、プロレスの基礎的な部分を大切にしているJTO。所属時代の舞華も団体の意向に沿うようなプロレスをしていたが、スターダムに移籍後は技をどんどんと増やしていった。そういった現状に「これだってものを1つ授けたくて、あらためて一撃必殺の原点に帰ってもらうためにこれ(みちのくドライバーⅡ)を教えました」とのこと。

 ただ、そこにTAKAは1つの条件を付けくわえた。それは「使うのは自由だけど、これ出して決めれなかったらお前は死ね」というもの。だいぶ抽象的ではあるが、その真意は「必ず殺すと書いた必殺技で殺せなかったらお前は死ね、くらいのつもりの覚悟でやれ」というもの。それだけTAKAにとっても思い入れが深いし、大事に使ってきた技なのだ。

 実際に武道館大会を観戦していたTAKAは、その決まり具合について「見事すぎましたね。決まり具合としては完璧でしたから。文句なしです」と太鼓判を押す。実際に指導した落とし方に自らのアレンジを加えていたともいう。そういった部分を含めて「やっぱり何か違うな、何か持ってるんだなって思いましたね」とかつての愛弟子を高く評価。

 TAKAが直接この技を指導したのは、実はこれが初めてのことだった。新日本プロレスのザック・セイバーJrが使うザックドライバーに関しては、TAKAと出会う以前から本人がイギリスで使用していた技。だが、日本に来てからはTAKAに遠慮して使っていなかったのだという。そこにTAKAが直接「これ武器にしようぜ」と言葉を掛け、ザックも「分かった。じゃあ大事に使うから」と応じて使用し始めた。また、コツを教えたという部分では田村ハヤトもそこに当てはまる。だが、田村は技をそのまま使うのではなく、自分なりにアレンジしてハヤトドライバーとして使用している。

 最後にTAKAはこの技についてこう口にした。

「世界的に使っている人は多くて、それはすごいなとは思いますけど…ただ、え?って使い方をするやつがいっぱいいるじゃないですか。あとはまったく同型なのに名前を変えてる人。それでいいの?って思います。オレはそういう選手はそこまでだと思うんですよ。別にいいんですけどね。まぁ特許取ってるわけでもないし、著作権があるわけでもないし。プロレス技で特許取れるなら、これだけで一生食っていけたかもしれないですけどね(笑)」
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