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2021-03-18

【陸上】日本選手権室内 橋岡が走幅跳室内日本新 60mでは青山がU20室内日本新

室内日本新を樹立した橋岡優輝(日大4年/左)と60mでU20日本室内新をマークした青山華依(大阪高3年・大阪/右) 写真/中野英聡

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第104回日本選手権室内2日目となった18日、男子走幅跳で橋岡優輝(日大4年)が8m19の室内日本新を樹立した。また、U20女子60mでは、青山華依(大阪高3年・大阪)が8秒38のU20室内日本新をマークした。

恩師の日本記録をすべて塗り替え次のステージへ

 男子走幅跳日本記録保持者の城山正太郎(ゼンリン)、歴代2位の橋岡優輝(日大4年)、歴代4位の津波響樹(大塚製薬)の東京五輪の参加標準記録を突破している3人が出場し、注目を集めたNCHの部男子走幅跳。

 3回の跳躍が終わった時点で、7m72をマークしていた津波がトップ。城山は7m35で4番手、橋岡はすべてファウルで8番手となった。出場選手が8名だったため、全員がトップ8の跳躍に進んだ。

 試合が動いたのは、5回目。ファウルながら8m近くで安定した跳躍を見せていた橋岡が8m19のビッグジャンプを披露。恩師の森長正樹が1999年に記録した8m07を22年ぶりに更新した。橋岡はこれで屋外、室内ともに恩師越えを果たした。

橋岡は、「日本選手権という大事な舞台で5本ファウルしてしまったのは、やってしまったなと思いました。記録は出すことができましたが、もっと納得いく試合ができるようにしていきたいと思います」と、好記録に喜びを見せつつも、試合内容については、反省を口にした。

 4月からは富士通に入社。練習環境はこれまでと変わらず日大で続ける。8m40の日本記録の更新、東京五輪でのメダル獲得に向けて、橋岡の挑戦がスタートしている。

 2位には7m79で津波、3位には7m47で小森翔(友睦物流)が入った。

青山が冬期練習の成果を発揮し、U20室内日本新

 U20女子60mでは、青山が強さを見せつけた。予選3組に登場した青山は、7秒43の全体トップで決勝進出。予選での反省を生かし、1歩目の脚の出し方を修正したという。

 決勝では、中盤あたりから抜け出すと全国高校大会で共に決勝の舞台に立った角良子(倉吉東高2年・鳥取)らの猛追を振り切り、7秒38のU20日本室内新でフィニッシュした。

「前半、思った通りには行きませんでしたが、後半伸ばしていけて良かったです」

 この冬期で2、3日に1回行ったという500mのタイムトライアルで体力を向上させたことが、後半の追い上げに生きたという。

 4月からは甲南大に進学。目標である日本選手権、日本インカレ優勝を目指し、練習を積んでいく。

 2位には7秒46で角、3位には7秒55で岩井樹梨亜(磐田北高2年・静岡)が入った。

文/常盤真葵 写真/中野英聡

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