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2021-04-08

【プロレス】WWE・紫雷イオがNXT女子“絶対”王者として「レッスルマニア」ウイークでいざ防衛戦「最大の山場。小が大を制すというワクワク感を見せる」

NXT女子王者の紫雷イオ©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

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 WWEは年間最大の祭典「レッスルマニア37」ウイークに突入。4月8日(日本時間)、アメリカ・フロリダ州オーランドで「NXT TakeOver:Stand&Deliver」2連戦初日がおこなわれる。

 NXT女子王者として出場する紫雷イオは、同大会のメインイベントでラケル・ゴンザレスとの防衛戦に臨む。昨年6月に3WAY戦を制してシャーロット・フレアーからベルトを奪ってから、月1ペースで挑戦者を退け、7度の防衛に成功。ファンの支持&人気ともに抜群で絶対王者としてNXT女子のみならずNXTというブランド自体もけん引中だ。

 挑戦者のラケルは183cm、80kgの巨漢パワーファイター。156cm、54kgのイオとの体格差は歴然。大一番を前にしてNXT女子王者は何を思うのか?

――現在のコンディションは?

イオ いいですよ。ラケルに投げられて壁をぶち抜きましたけど(苦笑)。

――ビックリしました。

イオ でかい相手に対して小さい選手の定めなんでしょうね。ちぎっては投げられ、ちぎっては投げられて…。受け身の回数も増えますし、走る量も長くなる。でも、それって私が得意としてることだというのは日本のみなさんもご存じだと思います。

――ラケルはどんな選手?

イオ ヒールででかくて強い選手ですね。日本ではダコタ・カイ(イーヴィー/スターダムなどでも活躍)を連れてるので、相方を使った連係とかもやってくる。そういう点にも注意しなきゃいけない。

――パワーでは勝てない?

イオ 全然歯が立たない。そこで張り合っても、私の体力がそがれるだけなので空中殺法やタフさで対抗していきたいです。どんなにやられても最終的にはやり返します。丈夫で長持ち&性能がいい日本車みたいなところを見せたいと思ってます。

――ラケルを挑戦者として逆指名した理由は何でしょうか?

イオ 私はレイ・ミステリオJrをWWEで見て、魅了されて、この舞台に憧れました。小さい選手が大きい選手を倒すっていうのってメチャクチャ夢があるし、試合内容も独創的になるじゃないですか。そういうワクワク感を見てもらいたいからです。

――イオさんがミステリオだとすると、ラケルは誰でしょうか?

イオ ブロック・レスナーとかですかね。サイズ感、パワー感はそれぐらいの差があると思ってます。

――NXT女子王者として10カ月間、さまざまなタイプの挑戦者の実力以上を引き出しながら防衛を続けています。NXT女子戦線を底上げしている実感はありますか?

イオ ありますね。今回、NXTのビッグマッチがレッスルマニアウイークに2日間開催されますけど、その初日のメインに抜てきされました。数年前だったら、あり得なかったことだと思います。もちろん女性の社会進出を後押ししてるという時代の情勢もあるかもしれないけど、私がチャンピオンとしていいものを見せていなければ、メインで組まれることはなかった。そこは私が信頼を勝ち取ったからこそと自分で誇ってもいいのかなと思ってます。

――気づけば、この防衛ロードでベビーフェースになっていました。

イオ 最初は2019年8月からヒールとしてやってきたけど、チャンピオンになってからファンの支持が高まって、自然とベビーフェースになりました。珍しいと思います。WWEの関係者たちから「イオはイオ。ベビーフェースでもヒールでもない」と言われたことがあるんですけど、それって最高の言葉だなって。

――印象に残っている防衛戦は?

イオ リア・リプリー戦(昨年11・18)ですね。リアは次のレッスルマニアでASUKAさんのRAW女子王座に挑戦するし、昨年のレッスルマニアでもタイトルマッチに出場してる。若いのにすごい実績を残してるし、これからも活躍する選手から防衛できたので自信になりました。

――そろそろ“昇格”も…。

イオ それは誰にもわかりません(笑)。ただサレイ(Sareee)ちゃんたちが入ってきたので、NXTを出る人間もいるかもしれません。

――準備はできている?

イオ チャンピオンになる前からできてます。準備ができてたからチャンピオンになれたんだろうし。

――サレイ選手と会いましたか?

イオ 近所に住んでるので、プライベートで会いました。すごく腰が低くて、挨拶が丁寧な子ですね。試合の日だとあんまりゆっくり話しもできないし、日本でも試合をしたこともないので、どういう選手かっていうのはつかみ切れてないです。

――3月に古巣のスターダムが日本武道館大会をおこないましたが?

イオ 選手が少なかった時期を支えさせてもらった人間からすれば、立派な団体になったなぁって感慨深いです。選手がたくさんいることに驚いてますし、今やスターダムに行きたいと思ってる人たちがいっぱいいる。みんなが目指す場所になってるのがすごいですよね。私の知らない選手がチャンピオンになってるし、世代交代をよりいっそう実感させられますね。私がデビューした頃の女子プロレス界は新陳代謝が悪かったけど、最近のスターダムはものすごく激しい。変化の目まぐるしさは面白さだと思います。ワールド・オブ・スターダム王者の林下詩美ちゃんが「紫雷イオと試合がしたい」って言ってくれてるのも私の目に入ってます。離れて3年近く経つのに自分の名前が対戦したい相手として出てくるのが嬉しかったですね。

――最後に4・7のNXT女子V8戦に向けて意気込みをお願いします。

イオ 年間最注目大会で挑戦者が山のようにでかい選手ということで、王者として最大の山場です。小が大を制すというワクワク感を見せつつ、日本のみなさんが喜んでくれるような結果を残したいと思います。
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