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2021-04-13

【アーカイブ】1964年の聖火ランナー全掲載 大阪府編 57年前も大阪は緊急事態。台風で中止となった初日の正走者名も掲載

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今大会の聖火リレーは10個目の都道府県となる大阪府につながれている。1964年大会の聖火リレーで大阪府は、台風直撃による影響で初日が中止に。2日目は無事行われ47名の正走者が聖火をつないだ

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3月25日、福島県からスタートしたTOKYO2020の聖火リレーは、10個目の都道府県となる大阪府につながれた。世は新型コロナウイルスとの戦いの途上、蔓延防止等重点措置区域となった大阪は残念ながら当初の公道を走る聖火リレーコースを辿ることなく、代替案として吹田市の万博記念公園内を周回する形での実施が決定した(吹田市は従前のルート通り)。それでもオリンピックのシンボルが日本全国、希望の道をつないでいく。

さて57年前、日本で初のオリンピック開催となった1964年東京大会の聖火リレーの全正走者名簿が、当時小社が発行した『スポーツ・マガジン』10月号に掲載されている。

1964年9月9日、鹿児島県、宮崎県、北海道の3カ所からスタート(北海道スタートの聖火は青森県で二手に分かれた)し、10月10日の最終ランナー坂井義則氏まで、その数、全4341人。これはそれなりに貴重な資料だろう。


1964年10月に発行された『スポーツマガジン10月号』の表紙。ここに聖火ランナー(正走者)4341人の全リストが掲載されている


57年前の聖火リレーは4つのコースに分かれて日本国中を巡り、皇居前で一つにまとまって国立競技場まで繋がれた

インターネットという新たな情報伝達ツールが全盛を迎えている今、57年の時を経て改めて、紛れもなく1964東京オリンピックの一部を彩った聖火ランナーたちの名前を、歴史と記録に刻み直すことが当社の使命であると考えた。

今年の聖火リレーが走るタイミングに合わせて、「57年前の聖火ランナー(正走者)」の名前を、都道府県別にリレー方式で刻んでいくこの連載。

第10回目の今回は「大阪府」。

1964年の当時も、聖火リレーは当初の予定の変更を余儀なくされた。大阪の初日となった9月25日、第2コースで兵庫県から引き継ぐはずだった聖火リレーだが、台風20号の影響により中止を余儀なくされた(聖火は安全灯へと移され車で運ばれた)。翌26日は予定通り行われ、大阪湾沿いを南下して無事、和歌山県につながれた。

57年前に大阪を駆け抜けた聖火ランナーの正走者47名(中止となった初日に走る予定だった正走者も含む)は、こちらだ。
※氏名は『スポーツ・マガジン 10月号』に掲載された情報通りです。

 
1964年東京オリンピック聖火ランナー

【大阪府】
1964年9月25日〜26日 第2コース 47名

1 水谷 義嗣
2 原田 勝弘
3 井上 親二郎
4 安達 二郎
5 今井 祐二
6 松田 信二
7 東 永二
8 西川 恵造
9 信濃 修
10 塩浜 寿男
11 上野 慎一郎
12 川合 伸太郎
13 山田 自立
14 井原 和彦
15 釜野 圭市
16 植木 重文
17 浜口 辰雄
18 小西 廉造
19 小川 章子
20 藤井 孝良
21 福井 基広
22 東 雅臣
23 渡辺 正一
24 井上 栄千彦
25 奥 朝夫
26 金納 英彦
27 谷野 利昌
28 倉木 嗣夫
29 桜井 芳明
30 鶴 民雄
31 福井 秀雄
32 西口 健
33 大内 信夫
34 森 幸雄
35 里村 利也
36 田中 浩和
37 中田 郷
38 岩室 敏和
39 酒井 正篤
40 熊野 洋
41 竹原 善七
42 矢持 喜久雄
43 西口 正次
44 太田 義三
45 木戸 忍
46 斎藤 博
47 的羽 七郎


次回の1964東京五輪聖火ランナー全リストは4月15日に「徳島県編」を掲載予定です。

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