1991年7月19日、グレート・ムタが大阪、広島、横浜、東京ドームに続いて5度目の新日本プロレス参戦を果たした。 会場は“北都”北海道・札幌中島体育センター。グレート・ムタとして札幌初登場ということもあり、当時の同会場レコードとなる6350人(超満員札止め)の大観衆を動員した。
ムタはTNTと組んで、馳浩&佐々木健介と対戦。馳に照準を絞ると本部席の机の上でパイルドライバーを敢行し、鉄柱&イス攻撃で額をかち割ってしまう。
ゴング用の木槌を馳のキズ口に突き立て、リングで木槌を口にくわえてポーズを決めれば、“悪の華”という色気が場内に充満。戦前の「オレが一番目立っちゃおう」という言葉に偽りなし!
馳に反撃を許すと、サソリ固め狙いで顔を下に向けた瞬間に緑色の毒霧を噴射。馳の上半身は油絵のパレットのように赤い血と緑の毒霧で彩られた。
最後は健介のパワースラムでTNTが敗れたが、勝者にムタとTNTが毒霧を連射。勝利の余韻をかき消すと、セコンドにまで暴行を加えて、意気揚々と引き揚げていく。
ムタは北都初見参で独壇場とも言える存在感を発揮した。試合後、茫然自失という雰囲気だったが、それは“悪の華”を札幌のファンが満喫した証拠でもある。
週刊プロレス 5月 5日号(WEEKLY PRO-WRESTLING No.2119)