もう見られない着流し姿。着流しは、5月、7月、9月の場所入りの時に幕内の力士だけが着られる染め抜きの着物です。後援会の方と相談して色やデザインを決める人が多く自分で考えて作る人もいます。
今回は引退をしてしまって、もう見ることができなくなった親方たちの貴重な着流し姿を紹介します。(文・写真◎椛本結城)
安美錦(2019年7月引退)
「背中の龍は自分に名に竜の字があるのでデザインをお願いしました。ケガが多く守り神のように両肩から背中に描いてもらいました。イメージはドラゴンボールのシェンロンです。背中の中央に顔があるのがこだわりです。」
2015年5月13日=両国国技館 NikonD3s 70-200mm 1/1000 f5.6 ISO1250
2015年5月13日=両国国技館 NikonD3s 70-200mm 1/1000 f5.6 ISO1250
誉富士 (2019年9月引退)
力強さをイメージした牛の絵柄

2015年5月13日=両国国技館 NikonD3s 70-200mm 1/1000 f5.6 ISO1250
嘉風 (2019年9月引退)
「 自分で着物の色とデザインを決めました。周りの関取の着流しを見て女性のデザインがいなかったので天女にしました。天女は験がいいと思って決めました。絵師にお願いしたのは当時活躍していたモデルさんをイメージしてもらいました。」
2015年5月13日=両国国技館 NikonD3s 70-200mm 1/1000 f5.6 ISO1250
「後ろのデザインは山水。天女を前にしたのでしこ名は後ろにしました」

2015年5月12日=両国国技館 NikonD3s 70-200mm 1/1600 f4 ISO1600豪栄道(2020年1月引退)
大関は南門を通らず、車で国技館の地下駐車場に入るので、着流し姿の撮影も通路になります。
2017年5月15日=両国国技館 NikonD4s 24-70mm 1/250 f5.6 ISO800
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