昨年大みそかに行われたWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチでチャンピオンの井岡一翔(Ambition)に禁止薬物使用の疑いが報じられた問題で、日本ボクシングコミッション(JBC)が19日、倫理委員会でドーピング検査の不備を認め、井岡を潔白とする裁定を下したことを受け、対戦相手の田中恒成(畑中)と同ジムの畑中清詞会長は20日、コメントを発表した。 JBCの裁定に関して、畑中会長が発表したコメントは次のとおり。
「昨日のJBCの裁定は受け入れる。ただし、JBCの不手際がこの大混乱を招いたことは、大変遺憾に思う。永田理事長の話を聞くことはするが、我々が納得する説明があるかどうかによって謝罪を受け入れるか考えたい。
あの日本ボクシング史上最高峰の試合を汚した罪は重い。今後、このような事態を繰り返さないためにも、この大混乱を招いたJBCの関係者は、しかるべき責任をとるべきだ。
田中恒成はここからまた世界のベルトを目指して切磋琢磨する。ファンの皆様の期待に必ず応えていく。また応援よろしくお願い申し上げます」
田中恒成は次のとおりコメントを発表した。
「今回、JBCの不手際によって、このような混乱を招いた事は非常に残念です。大晦日、井岡選手と私の試合は間違いなく素晴らしいものでした。今後は公正、公平が守られ、試合後の両選手が心から健闘を讃え合えるようにJBCは尽力してほしいです。
大晦日、私が戦った井岡一翔選手は素晴らしいボクサーでした。現在、私はあの試合を経て、新しいボクシングスタイルを構築する為に日々練習に取り組んでいます。
これからの田中恒成のボクシングにご期待ください。応援よろしくお願いします」