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2021-06-14

【ボクシング】統一戦or指名防衛戦? 京口ら4選手が札幌で合宿

左から谷口、京口、久我、三代。ワタナベジムのトップ4選手が、昨年9月の熱海以来の合同キャンプ

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 WBA世界ライトフライ級スーパーチャンピオン京口紘人(27歳)、日本ミニマム級王者・谷口将隆(27歳)、IBF世界スーパーフェザー級13位(日本ライト級2位)三代大訓(26歳)、日本スーパーバンタム級3位・久我勇作(30歳)のワタナベジム4選手が11日から北海道札幌市で合宿。14日、オンラインで会見を行った。

 大手のマッチルーム・ボクシングと契約し、3月にアメリカデビューを飾った京口は、先ごろ高山勝成(寝屋川石田)を下したWBO王者エルウィン・ソト(24歳=メキシコ)との統一戦を視野に入れていたが、先月、新たにWBA正規王者となったエステバン・ベルムデス(25歳=メキシコ)との統一戦をWBAが指示。

「どっちもオーソドックスの選手。指名のほうが優先されるかもしれないけれど、どちらでもいいように準備しておく」と、フィジカルメインの合宿期間中に「普段やらないことをやって刺激を入れて、自分にスイッチを入れたい」と話す。

寺中トレーナーが考えるメニューをこなしていく
都内よりも温度、湿度ともに心地よい北海道。食も豊富な土地で体力強化

「前回の試合の強度を落とさずに」と語りだした谷口だったが、「半ば京口に強制的に」とすぐに真相を暴露。7日に初防衛戦(仲島達郎=平仲ボクシングスクール、5回TKO勝ち)を終えたばかりだが、親友の懇願は断れない。だが谷口もWBO1位にランクされており、海外挑戦も辞さずの構え。王者ウィルフレド・メンデス(24歳=プエルトリコ)はサウスポーのテクニシャンで、攻め落とすには相応の体力が必要となる。

 昨年12月に伊藤雅雪(横浜光)を僅差で攻略し、ライト級戦線に躍り出た三代は、自身の負傷もあり、待望していた三冠王・吉野修一郎(29歳=三迫)との対戦をひとまずペンディング。「僕はフィジカルが強くないので強化したい」と、来るべき日に備えて鍛える。次戦は9月ごろを予定しているという。

教官(奥)に煽られながらダッシュ!
鬼教官(奥)に煽られながらダッシュ!

 1月に古橋岳也(川崎新田)との壮絶な打撃戦に敗れ、日本王座を失った久我は連敗。進退も気になるところだったが、ふたたびリングに向かう。「再起に向けて、強いトレーニングをこなしたい」と決意を語った。

 お目付け役は、先ごろフェザー級アジア王座統一を果たした清水聡(大橋)をも指導し、各方面で高く評価されている寺中靖幸フィジカルコーチと“気合の人”小口忠寛トレーナー。4人は明日15日まで“鬼教官”2名の下、ジムワークとフィジカルに歯を食いしばる。

寺中さんがいちばん元気だ
寺中さんがいちばん元気だ

文_本間 暁 写真提供_ワタナベボクシングジム

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