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2021-06-14

【全日本大学駅伝関西選考会】大経大が3年ぶりの伊勢路へ「やれるだけのことはやった」と竹澤コーチも手応え

立命大、関学大、大経大が全日本大学駅伝へ

第53回全日本大学駅伝(以下、全日本)の関西地区選考会は、6月13日(日)に京都・たけびしスタジアム京都で12校が参加して行われた。

関西枠は昨年から1減の3。立命大と関学大が有利と見られ、3位争いに注目が集まった。昨年の選考会で4枠目を勝ち取って全日本初出場を果たしたびわこ学院大、全日本の優勝を含めて最多48回出場の京産大、2018年以来の出場を目指す大経大のほか、古豪の関大、昨年関西学生駅伝4位の京大も虎視眈々と枠内を狙う位置につけていた。大経大の竹澤健介コーチは「エース不在なので、4組が課題」と事前に語っていた。

関西選考会の有力校は、1、3組に2人、2、4組に3人が出走し、10000mのチーム上位8名の合計タイムで競われる。1組は関学大が2、4着でフィニッシュし、大経大が藤村晴夫(1年)の1着などでそれに続いた。2組は10000m28分55秒90の記録を持つ立命大のエース・山田真生(3年)がスタートからトップを守り(29分42秒20で総合1位)、8000m手前で山田に食らい付いた立命大1年の山﨑皓太が2着に。5名出走時点で立命大が平均タイムでトップとなり、関学大が約28秒差、そこから約10秒差で大経大が続き、京産大は5位と振るわない。

3組でも大経大は、坂本智基と井上瑞貴の2年生2人が1、4着と好走し、3位をキープ。約6秒差で関大、5位の京産大は大経大に約22秒遅れと厳しい戦いが続く。最終4組では、関学大の田中優樹と守屋和希(共に2年生)が1、2着と追い上げたが、立命大が首位通過。関学大は2位、懸案の4組を無難にこなした大経大が3枠目に入り、京産大は3位に通算タイムで6秒05、1人あたり0秒75及ばず、涙を飲んだ。


大経大は中角航大 (2年/左)が30分08秒37でチームトップとなる総合7位。坂本智基(2年/右)は3組1着となり、チームを勢いづけた

立命大の永田一輝主将は「選考会は通過点です」と語り、関学大の宮本志郎コーチは「2位にならなければ恥ずかしい」と胸をなでおろした。2019年4月に就任した大経大の竹澤コーチは、3年ぶりに伊勢路行きを決めて「やれるだけのことは、やってきました」と、静かに喜びを語った。日本学連選抜チームの推薦選手には29分54秒85で5位の時岡宗生 (京産大3年)が選ばれた。


2組では立命大の山田真生(3年、左)と山﨑皓太(1年、左から2人目)がワンツー。山﨑は洛南高出身で5月の関西学生チャンピオンシップ10000mで4位に入った期待のルーキー


関学大の田中優樹(2年)は29分46秒85で4組1着、チーム一番手の総合2位。昨年の全日本で1区24位

同日、愛知県・ウェーブスタジアム刈谷で行われた東海地区選考会では、1位の皇學館大(5大会連続5回目)と2位の岐阜協立大(5大会ぶり4回目)が出場を決めている。

第53回全日本大学駅伝関西地区選考会
1位 立命館大学 4時間04分51秒14(21大会連続33回目の出場)
2位 関西学院大学 4時間05分14秒83(3大会連続11回目の出場)
3位 大阪経済大学 4時間07分45秒43(3大会ぶり23回目の出場)
※以上、3校が11月7日(日)開催の全日本大学駅伝へ
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4位 京都産業大学 4時間07分51秒48
5位 関西大学 4時間08分05秒52
6位 びわこ学院大学 4時間11分55秒30
7位 京都大学 4時間13分24秒42
8位 大阪大学 4時間21分08秒76
9位 近畿大学 4時間22分40秒68
10位 神戸大学 4時間25分17秒28
11位 龍谷大学 4時間28分31秒27
― 大阪学院大学 途中棄権

文/出口庸介 写真/石井愛子

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