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2021-06-25

【ボクシング】井岡一翔が会見 次戦へ向け「安心できる体制」JBCに求める

日本外国特派員協会で会見した井岡(YouTubeチャンネルより)

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WBO世界スーパーフライ級チャンピオン井岡一翔(Ambition)は25日、日本外国特派員協会で記者会見を開催。日本ボクシングコミッション(JBC)が不手際を認めたドーピング検査について、今後は選手が安心して試合に臨める体制の整備を強く求めた。

 潔白が認められてから1か月。井岡が再びJBCに対して意見する場を設けた。この間、雑誌や新聞のインタビューに応じたのは、自分が「どれほどひどい仕打ちを受けたかを知ってもらいたかったから」と言い、JBCの永田有平理事長が約束した「会って直接謝罪する」件も、まだ実現していないことを明らかにした。

 身に覚えのない疑惑によって「人生が終わるのではないかという気持ちになった」と井岡は吐露。JBCには「形式的な謝罪では終わらせたくない」と強調し、次戦に向けてトレーニングに集中するためにも早期の決着を求めた。

 同席した服部真尚弁護士は、JBCによる尿検体の保管ミスを改めて指摘。昨年大みそかの試合で、井岡が陽性とされたドーピング検査の結果は検体の腐敗による誤りであり、違反には当たらないと説明した。JBCの謝罪については、どういう形で受けるか協議中だとし「求めているのは内容の伴った謝罪。賠償金などを請求することは考えていない」とした。

 指名試合と伝えられる次戦について、井岡は具体的に触れなかったが「今も不安は大きい」と、今回の騒動が心境に及ぼしている影響を否定しない。「試合をやりたい気持ちはある。やるとなったら最善を尽くすだけ。自分のような(疑いをかけられる)選手が2度と現れないように願っています」と、安心して検査や試合に臨める状況を切に望んだ。
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