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2021-07-02

FMW旗揚げ! エースの大仁田厚が青柳政司にまさかのTKO負け…「死んでもいいから…もう1回だけプロレスをやらせてください」【週刊プロレス】

悔しさをにじませる大仁田厚とターザン後藤

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 1989年10月6日、愛知・名古屋露橋スポーツセンターにて、FMWが旗揚げされた。

 全日本プロレスで1985年1月3日に引退式をおこなった大仁田は、3年後の1988年12月3日、ジャパン女子後楽園大会で復帰。パイオニア戦志、格闘技の祭典でも試合をおこない、5万円で自身のインディペンデント団体「FMW(フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング)」を旗揚げ。

 旗揚げ戦は格闘技の祭典で敗北した青柳政司とのリマッチが相手の本拠地である名古屋に乗り込んで開催された。今回も日本人同士による異種格闘技戦だ。

 試合は大仁田が2ラウンドから劣勢を強いられて、5Rに何度もダウンを繰り返す。フリーノックダウン制だったので、大仁田のセコンドであるモンキーマジック・ワキタが白いタオルを投入。青柳のTKO勝ちとなった。

 試合後、会場に姿を見せていたターザン後藤がワキタにビンタして「この姿を見ろ! レスラーはあれからなんだ。オマエ、それでレスラーになろうと思っているのか!」と怒った。後藤の視線の先には悔しさで号泣する大仁田が地べたを這っている。

「死んでもいいから…もう1回だけプロレスをやらせてください」

 “涙のカリスマ”が絶叫していた。

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