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2021-07-13

【相撲編集部が選ぶ名古屋場所10日目の一番】十両復帰の魁勝、地元でうれしい勝ち越し

再十両の魁勝が若元春を寄り切り、地元・名古屋場所でうれしい勝ち越しを決めた

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魁勝(寄り切り)若元春

幕内の優勝戦線は白鵬、照ノ富士ともに勝って全勝。この2日、2人の対戦相手は千代大龍と隠岐の海だったが、負けが込んでいる千代大龍ではなく、1枚下の豊昇龍を当ててほしかった。相撲ファンもそれを望んでいただろう。11日目からは全勝2人の対戦相手は役力士になるので、少しは楽しめそうだ。

十両は1敗の豊山が勝って単独トップを守り、2敗で水戸龍、魁勝が続く。今場所、9場所ぶりに再十両を果たした魁勝は愛知県西尾市出身。以前は愛知県出身関取が多かったが、現在は十両の明瀬山と魁勝だけ。明瀬山がケガで休場しており、地元の期待は魁勝に集まる。

この日、魁勝は若元春と対戦。過去の対戦は三段目、幕下も含めて若元春が6勝1敗とリードしていた。「何回もやって、結構負けている苦手な相手なんですけど、思い切りいきました」と魁勝。立ち合いの踏み込みよく得意の左を差すと、右からおっつけて前進する。上体の起きた若元春を一気に寄り切って勝ち越し決定。「今場所は勝ち負けよりも自分の相撲を取り切ろうと思っている」と好調の要因を語ってくれた。

今場所は立ち合いから相手の陣地に攻め込んで勝つ相撲が目立ち、力をつけてきた。勝ったあとも、相手に背中を見せず、後ずさりして戻っていく姿が初々しかったのだが、10日目は背中を向けて普通に戻っていったので少し残念。

土俵下では師匠の浅香山審判(元大関魁皇)が見上げており、勝ち越しの喜びも格別だ。「すごくうれしいです。普段はあまり褒めてもらえません」と言うが、今場所の相撲は褒めてあげてください。

「新十両の場所(令和元年9月)では8勝してから3連敗したので、気を抜かないようにしたい。地元の人も応援に来てくれているので、その人たちのためにも、さらに勝っていきたい」と意気込む。肩の筋肉が盛り上がり、師匠と同様に怪力の魁勝。今度は幕下に落ちることなく、幕内を目指していきたい。もちろん、地元での十両優勝も狙っている。

文=山口亜土

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