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2021-07-22

【柔道】ヒザの大ケガから不屈の闘志で代表復帰、81kg級・永瀬貴規がリオのリベンジに燃える

大会4日目/7月27日(火)
男子81kg級
永瀬 貴規 [旭化成]
NAGASE Takanori

 15年世界選手権、ワールドマスターズで優勝、世界ランキング2位で臨んだ16年リオ五輪で3位、東京に向け81kg級代表として確固たる地位を築いていた永瀬が、17年の世界選手権で右ヒザ靭帯損傷の大ケガに見舞われた。

 ヒザの手術を受け、1年のリハビリを経て実戦復帰を果たしたのは18年秋の実業個人から。その間、藤原崇太郎、佐々木健志といった若手選手が力を付け、代表争いは横一線に。

 19年の選抜体重別で優勝するも世界選手権代表は前年世界2位の藤原に譲った。しかし、不死鳥のごとく復活を遂げた永瀬はそこから快進撃を見せ、12月のグランドスラム大阪で藤原との直接対決を制し東京代表を逆転で手にした。

「前回の悔しさを晴らす舞台は整った。最高のパフォーマンスを出して優勝したい」と決意を語った永瀬。

 安定感を増した持ち味の足技と寝技に磨きをかけ、リオの悔しさを胸に、混戦の81kg級で頂点を目指す。

◎永瀬貴規の柔道スタイル
小外刈、内股、足車などの足技が得意技である。どこからともなく伸びてくる脚で、相手の動きに応じて技を繰り出せることが一番の強みである。寝技では、長い脚を生かした三角絞からの攻撃は、相手を捕まえてしまえば、脱出不可能。


ケガから復帰、2度目のオリンピックに挑む永瀬貴規(写真/IJF)

Profile
永瀬貴規◎1993年10月14日生まれ/長崎県出身/養心会/長崎大教育学部付属中-長崎日大高-筑波大-旭化成/182cm/右組み/得意技=足技/14年全日本3位、14~17・19年選抜体重別優勝、13・14・17年世界選手権代表、15年世界選手権優勝、ワールドマスターズ優勝、16年リオ五輪3位、19年GS大阪優勝、21年GSタシケント3位


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