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2021-07-20

東京五輪ソフト、明日開幕! 元日本代表・山根佐由里が解説

7月21日(水)から27日(火)まで、福島・あづま球場、神奈川・横浜スタジアムで開催される『2020東京オリンピック』。ソフトボール・マガジンWEBでは、元日本代表の山根佐由里さんに、各試合を振り返っていただく。本日は、21日(水)9時から行われる第1戦のオーストラリア戦の見どころをお伝えする。

日本をよく知るオーストラリア

 いよいよ、明日から始まりますね! オリンピックを経験された先輩方から、オリンピックは特別なところだという話を聞いてきました。普段どおりのプレーができなくなるのがオリンピックなのだ、と。特に今回は、全競技の中で一番にスタートしますし、今まで以上に緊張するかもしれません。そこで大事になってくるのは、いかに冷静にプレーできるかということ。そういう意味では上野(由岐子)さんや山田(恵里)さんといった、五輪を何度も経験されてきた方が、いい形で引っ張ってくれるのではないかと思っています。

 オーストラリアのメンバーを見てみると、顔触れはこれまでとあまり変わりません。日本同様、オリンピックから除外されていた時代にナショナルチームを牽引してきた、20代後半から30代前半までの選手が多い印象です。また、投手陣には日本リーグでプレーするカーヤ・パーナビー(SGホールディングス)とエレン・ロバーツ(大垣ミナモ)、野手では2008年からSGホールディングスでプレーしている、強打者のステーシー・ポーターが入っています。日本を熟知している選手たちですし、裏の裏を行って戦わなければなりません。

 オープン戦を含めると対戦経験は多い国ですが、オリンピックになると目の色を変えて挑んでくる印象。打席での目つきや雰囲気ががらりと変わります。国を背負って戦うという、気概のようなものが滲み出てくるのでしょう。オーストラリアに限らず、どの国の選手たちも東京五輪に懸ける気持ちが強いと思うので、この大会ではそういう思いがぶつかり合う、いいゲームが見られると思います。

 ※明日からは毎日、山根さんに日本戦を振り返ってポイントを解説していただきます。

【PROFILE】
やまね・さゆり/1990年1月24日、三重県生まれ。右投右打。投手。宇治山田商業高-レオパレス21(2008年~09年)-トヨタ自動車(10年~17年)。トヨタ自動車では12年から16年までの5年間でリーグ記録の42連勝を打ち立て、14年には最優秀投手賞を受賞。日本代表では10年、14年、16年と世界選手権出場。17年限りで現役を引退し、現在はトヨタに勤務しながらソフトボール普及のためメディア等で活躍中。

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