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2021-07-25

【東京五輪・陸上展望】男子棒高跳/「二強」の6mオーバー決着に期待

安定感の高い21歳のデュプランティス

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【男子棒高跳日程】
予選       7月31日9:40
決勝       8月3日 19:20


  2019年世界選手権で優勝のS・ケンドリクス(Kendricks/アメリカ)、2位のA・デュプランティス(Duplantis/スウェーデン)の2人が金メダル候補に挙げられる。

 五輪での実績は、ケンドリクスがリオ五輪で銅メダルを獲得しており一歩リード。一方、デュプランティスは21歳という若さでありながら、屋内で6m18、屋外では6m15という世界記録を保持。さらに6mを何回もクリアしており、安定感はずば抜けている。彼の才能は、どこまで突き進むのか。まさに無限の可能性を感じる跳躍を見せてくれる。

 このデュプランティスの才能を認め、家族ぐるみの付き合いがある、ロンドン五輪は金メダル、リオ五輪では銀メダルのR・ラビレニ(Lavillenie/フランス)が、どこまで割り込んでくるか。34歳となるラビレニにとっては、今大会が五輪最後のチャレンジとなる可能性も高く、死力を尽くしてくるに違いない。

 ダークホース的な存在は、全米選手権で5m90をクリアし、ケンドリクスに勝利したC・ニルセン(Nilsen/アメリカ)。196㎝の長身は、ポールの握りを高くするには有利に働く。8月3日夜の決勝では、6m以上に複数の選手が挑戦するという、真夏の夜の夢が現実となるかもしれない。

 世界トップクラスとの差は否めないが、前回大会では澤野大地(富士通)が7位に入賞している。今大会出場の2名、オリンピック初出場となる江島雅紀(富士通/自己ベスト5m70)、3大会連続出場となる山本聖途(トヨタ自動車/同5m77)は自己ベスト更新を果たし、決勝の舞台を目指す。


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