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2021-07-25

【東京五輪・陸上展望】男子ハンマー投/抜きんでた三強の存在

世界選手権では4連覇中のファイデク

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【男子ハンマー投日程】
予選       8月2日 9:00
決勝       8月4日 20:15


 この種目でアメリカ人選手が最後にメダルを取ったのはアトランタ五輪だが、今25年の歳月を経て再び可能性が出てきた。2019年世界選手権では11位のR・ウィンクラー(Winkler)は20年に80mを超えると、6月の全米選手権で82m71の同国記録を樹立し、世界のトップクラスに躍り出た。ちなみアメリカは世界選手権でまだ一度もメダルを取っていない。

 近年、勢いがあるのはポーランド勢でP・ファイデク(Fajdek)が世界選手権は4連覇中。W・ノウィツキ(Nowicki)は、同選手権で3大会連続3位に入っている。

 ウィンクラー、ファイデク、ノウィツキで今季のパフォーマンスリスト上位10番目までを独占しているが、やはり本命は今季1位、2位の記録を持つファイデクだ。しかし、彼にも不安要素はあり、世界選手権にはめっぽう強いが、五輪では全く良いところがない。ロンドン五輪は予選で3回連続ファウルと記録なしで終了、リオ五輪では大会前に80m台を連発していたが、予選で72mにとどまり予選落ちと、これだけの実績を残しながら五輪の決勝進出は一度もないのだ。東京五輪では三度目の正直として本領を発揮できるのか注目だ。


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