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2021-07-24

【東京五輪・陸上展望】男子3000m障害/ケニアの連覇は9でストップ⁉。波に乗る三浦の走りにも注目

アフリカ勢相手に真っ向勝負を挑む三浦

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【男子3000m障害日程】
予選       7月30日9:30
決勝       8月2日 21:15

 1984年ロサンゼルス五輪から続くケニアの連勝記録が9で途絶えるか。

 ケニアは2016年から世界大会で連勝中だったC・キップルト(Kipruto/ケニア)が五輪選考会を途中棄権。代表入りを果たしたのは、19年世界選手権6位のB・キーゲン(Kigen)、7位のA・キビウォット(Kibiwott)、そして9位のL・ベット(Bett)の3人。ベットはU18界選手権1位、U20世界選手権2位、キビウォットは英連邦大会で2位とそれぞれ実績は十分にあるが、3人とも8分05秒を切っておらず、優勝は難しいと見られる。

 そのため、ついにケニア王国が終わりを告げる可能性が高く、代わって世界選手権の銀、銅メダリストで、リオ五輪4位のS・エルバッカリ(EL Bakkari/モロッコ)に優勝のチャンスが回ってきた。勝てばこの種目ではモロッコ選手として初の五輪金メダルとなる。

 そしてもう一人はエチオピア選考会を大幅な自己記録更新となる8分09秒37で制したBT・タケレ(Takele)。まだ18歳だけに飛躍が期待できる。

 過去7回の五輪は、8分23秒を切れば決勝進出できている。これまで三度8分20秒を切り、2大会連続の日本記録更新で勢いに乗る三浦龍司(順大2年)の決勝進出は十分に可能。タケレと同い年の三浦の走りに期待したい。

  また、日本選手権で五輪参加標準記録(8分22秒00)を突破し代表内定を勝ち取ったベテランの山口浩勢(愛三工業)と実業団2年目の青木涼真(Honda)も積極的な走りを見せてくれるだろう。

モロッコ勢として初優勝を狙うエルバッカリ
モロッコ勢として初優勝を狙うエルバッカリ


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