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2021-07-25

【東京五輪・陸上展望】男子やり投/90m超連発のフェッターが優勝候補

フェッターは90m超スロー連発で絶好調

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【男子やり投日程】
予選       8月4日 9:05
決勝       8月7日 20:00


  今季7大会連続で90mを超え、昨年から18連勝中のJ・フェッター(Vetter/ドイツ)の優勝は堅い。去年記録した97m76は世界記録まで72㎝に迫った。今季もすでに96m29を投げている。今季リスト2位の記録はM・クルコースキー(Krukowski/ポーランド)の89m55にすぎないので、安定して90mを超えているフェッターが負けるとは考えにくい。

 ほかの実力者たちでは2019年世界選手権を制したA・ピーターズ(Peters/グレナダ)は今季84mを超えていない。また、同世界選手権2位のM・カート(Kirt/エストニア)はこの2年記録を残しておらず、リオ五輪と18年欧州選手権の金メダリストのT・レーラー(Roehler/ドイツ)も今年は結果が出ていない。

 一方、ロンドン五輪金メダルのK・ウォルコット(Walcott/トリニダード・トバゴ)は89mを投げ調子を上げている。アジア人選手による五輪でメダル獲得はこれまで一度もないが、18年に英連邦大会とアジア大会を制したN・チョプラ(Chopra/インド)は今季自己ベスト88m07を投げている。アジア大会を自己新で制したようにピークを大舞台に合わせる能力もあり、銀メダル候補の1人だ。

 日本勢では日本選手権を制し、ワールドランキングで五輪初出場を決めた小南拓人(染めQ)のみだが、まずは自己ベスト(82m52)の更新を果たすことで決勝進出への布石を打ちたい。



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