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2021-07-26

【東京五輪・陸上展望】女子3000m障害物/世界記録保持者が酷暑下で意地を見せるか?

今季は調子が上がっていないチェプコエチ

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【女子3000m障害日程】
予選       8月1日 9:40
決勝       8月4日 20:00


 ケニア代表はB・チェプコエチ(Chepkoech)、H・キエング(Kiyeng)、P・キルイ(Kirui)の3人だ。世界記録保持者で、2019年世界選手権優勝のチェプコエチが本命だが、ケニアの五輪選考会では2位、DLストックホルム大会3位、そしてDLモナコ大会2位とタイムは上がっているが、調子は思ったほど上がってこない。後半失速が目立つチェプコエチは、東京の酷暑下でどこまでパフォーマンスを上げられるか。

 チェプコエチの調子が上がってこないと、ケニアの頼みは15年世界選手権を制したキエング。19年世界選手権では8位に沈んだが、ストックホルム、モナコとDLで連勝している。3人目のケニア代表はコモンウェルスゲームズの金メダリストのキルイだが、自己記録は9分15秒が切れていない。

 となると、ほかの優勝候補は17年世界選手権の金メダリストであるE・コーバン(Coburn)とC・フレリックス(Frerichs)、全米選手権でもワンツーフィニッシュの2人だ。フレリックスはアメリカ記録保持者ながら、大事なところではコーバンの後塵を拝しているため、五輪本番でどうなるか。

 上り調子のGF・クラウセ(Krause/ドイツ)と、今年自己記録を20秒以上縮めて9分02秒52まで伸ばした19歳のM・アベベ(Abebe/エチオピア)にも期待したい。

 6月の日本選手権で日本歴代2位の9分41秒84で優勝した山中柚乃(愛媛銀行)は、40秒切りを果たし、同種目における日本人最高記録を更新したい。


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