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2021-07-27

【アメフト】ノジマ相模原、元プロ野球DeNAの石川が正選手枠に生き残り レシーバーとして能力発揮か

正選手枠に生き残った元プロ野球DeNAの石川雄洋=ノジマ相模原ライズ提供

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アメリカンフットボール、Xリーグの最上位「X1スーパー」に所属するノジマ相模原ライズが、7月26日に2021年秋シーズンのロースターを発表した。プロ野球の横浜DeNAベイスターズの元選手で、今春にアメフト転向を発表した石川雄洋も、65人の正選手枠に生き残った。

 7月で35歳になった石川のポジションはWR。ノジマ相模原のレシーバー陣には、長身ワイドアウトの八木雄平、小柄だがチームトップクラスのスピードを持つ伊藤雅恭という、リーグでも屈指のWRタンデムがいる。さらに今回、新米国人選手のTEダーニール・ジェンキンスも加わった。充実のメンバーだけに、石川が試合に出場するのは簡単ではなさそうだ。

 逆に言えば、このメンバーでロースターに残るということは、石川がフットボール選手として、あるいはレシーバーとして、高い能力を見せているのかもしれない。1昨年は1勝5敗で最下位となったノジマ相模原は、話題作りのためにロースター枠を使うような余裕はないからだ。今季の初戦は、9月4日。石川が、あと1カ月余りでどれだけフットボーラーとして進化できるか、楽しみにしたい。

      ◇


 ノジマ相模原は、石川以外にも積極的な戦力補強を行った。TEジェンキンスは196センチ115キロ。米ではNAIAのロッキーマウンテン大学で2018年にはパスレシーブ39回、685ヤード、8TDという実績を残した。もう1人の米国人、マイク・スコット・ジュニアは、カレッジフットボールの強豪オクラホマ州立大で、準スターター級のDEとして活躍し、シーズン3QBサックを決めたこともある。国内の大学からの加入組では、RB阿部快斗、LB小澤優太(ともに法大)や明松大雅(明大)らに即戦力の期待がかかる。

 初戦の相手は、昨シーズンも開幕で対戦し、屈辱的な大敗を喫した富士通だ。昨シーズンとは異なり、春から日本で練習を重ねるQBカート・パランデック、長身DBリー・ハイタワーは十分に計算できる。新たに補強したジェンキンス、スコットが、開幕から出場できるようであれば、面白い試合となりそうだ。


オクラホマ州立大でDEとして活躍したマイク・スコット・ジュニア(#91)。ノジマ相模原の新戦力となる=photo by Getty Images
オクラホマ州立大でDEとして活躍したマイク・スコット・ジュニア(#91)。ノジマ相模原の新戦力となる=photo by Getty Images

=ノジマ相模原ライズ提供


=ノジマ相模原ライズ提供

【小座野容斉】

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