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2021-07-31

【Tokyo2020 ボクシング】入江聖奈が決勝進出! 史上3人目の “金”に王手

勝利の瞬間、喜びを爆発させた入江(写真=ゲッティイメージズ)

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東京・両国国技館で開催中の東京五輪ボクシング競技は31日夜、女子フェザー級準決勝が行われ、日本女子で初のメダルを確定している入江聖奈(20歳=日本体育大3年)が、カリス・アーティングストール(26歳=イギリス)に3-2の判定で勝利を収めた。入江は日本の女子で初、男女を通じて3人目の五輪ボクシング決勝進出。8月3日(火)13時5分から「宿敵」ネスティ・ペテシオ(フィリピン)との決勝戦に臨む。

 1964年東京大会の桜井孝雄、2012年ロンドン大会の村田諒太に続く3人目の日本人五輪ファイナリストが誕生した。アジア・オセアニア予選からメダル確定まで、Tokyo 2020でことごとく一番乗りしてきた20歳、入江だ。

 固い表情でリングに上がったアーティングストールとは対照的に、笑顔を浮かべて登場した入江。開始ゴングとともに速いジャブで先手を取り、右ストレートを的確にヒット。右へ右へと回るフットワークも良く、1ラウンド目は5―0でリードした。

 2ラウンドに入るとアーティングストールも世界選手権3位の実力を発揮。安定したサウスポーのフォームから綺麗な左ストレートを矢継ぎ早に飛ばして入江を追う。ボディ、顔面と打ち分ける右フックも強く、この回はジャッジ5人のうち4人がイギリス人を支持した。

 勝負の3回は、アーティングストールの左ストレートと入江の右ストレートが激しく交錯。互いに一歩も引かない打ち合いが続くうちに終了ゴングを迎えた。3-2と割れた微妙な判定の結果は、入江の有効打を評価。3者が29対28で入江、2者が同じく29対28でアーティングストールと、まさに薄氷の勝利だった。

 決勝で入江を迎え討つのは、2019年世界選手権の覇者ペテシオ。入江は同年の世界選手権で小柄なファイターのペテシオに敗れたが、昨年の五輪アジア・オセアニア予選ではリベンジを果たし、五輪への切符につなげている。ライバルとの決着を懸けた闘いで、栄光の金メダルに挑む。
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