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2021-09-11

【ボクシング】中谷潤人がV1成功会見「大事な一歩を踏み出せた」

TKO勝利を喜ぶ中谷。上半身はアコスタの返り血で染まっていた(写真/ゲッティイメージズ)

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10日(日本時間11日)、アメリカ・アリゾナ州ツーソンでタイトル初防衛に成功したWBO世界フライ級チャンピオン中谷潤人(M.T)が同日夜、日本のメディアに向けてオンラインで会見。同級1位アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)を4回TKOに退けた試合を振り返り、今後のさらなる飛躍を誓った。

 バッティングで少し腫れたという右目以外、ほとんど傷んでいない顔でオンライン会見に臨んだ中谷。日付はすでに変わっていたが、疲れを見せることなく「まずはホッとしています」と笑顔でこたえた。

 2階級制覇を狙った強打のアコスタをスタートから攻め続け、鼻血で続行不能にしてのTKO勝ち。初回はしっかり距離を取る意識で臨んだという中谷だが、いい左ストレートを当てたことで「リズムをつかめた」。パンチの手ごたえはそれほど感じなかったものの、相手のダメージを見て攻撃を加速。一気に主導権を奪った。

「パンチを体にも当てさせない気持ちだったが、下がると勢いづかせてしまうので、自分からプレッシャーを与えた。その中で、隙を見つけて左ストレートを当てることができた。アコスタは上体が立っているので、自分の得意な左ストレートが当たりやすい。練習していたパンチです」

 2回からは近い距離の打ち合いでもアコスタを圧倒。強気に出たのは「アコスタのパンチがあまり効かなかったので、大丈夫という意識があった」と説明するが、右アッパーを被弾する場面も。「セコンドには前の手(右)をしっかり突いていけ、と言われたが、ちょっと前にいきすぎた」と、中谷は強引な攻めについては反省の色も見せた。

 アコスタが鼻からの激しい出血で2回、3回とドクターチェックを受けたときは「続けてほしいという気持ちだった。綺麗な形で勝ちたかった」と振り返る。「でもそこは集中力を切らさずにいこうと。ダウンさせるところはお見せできなかったが、結果としていい形で終えられた」と、中谷はTKO決着に納得した。

「大きな舞台を用意していただき、有意義なものにしたかった」というアメリカでの初試合に快勝。無敗の連勝記録を22(17KO)に伸ばした23歳の王者には、大きな可能性が広がった。「大事な一歩を踏み出せた。これからさらに活躍するために精進していきたい」と決意を示した中谷は、改めてWBC同級王者フリオ・セサール・マルチネス(メキシコ)との統一戦を希望。世界フライ級最強の証明へ、中谷の願いが実現する日を待ちたい。

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