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2021-09-20

アジャコングが憧れの長与千種と待望の初シングル「夢には終わりがあって、これから先は…」【9月20日は何の日?/週刊プロレス】

試合後、あらためて長与千種にアジャコングが宣戦布告

 1997年9月20日、GAEA JAPAN川崎市体育館大会でアジャコングが長与千種と待望のシングルマッチをおこなった。

 アジャは長与に憧れて、プロレスラーを目指した。約300倍という狭き門を突破し、全日本女子プロレスのオーディションに合格したのが1986年。クラッシュ・ギャルズ人気絶頂の時だ。

 当時のアジャにとっては長与は雲の上のまたその上の存在。1989年5月に長与は引退。憧れとの対戦は幻になって消えてしまったが、長与が1993年に復帰。紆余曲折あったが、GAEAのリングで初めてのシングルマッチがAAAWヘビー級選手権として組まれた。

 試合開始早々、アジャはずっとため続けた思いをいきなりの裏拳に込めて出すと、一斗缶を投げまくった。その後は一進一退。アジャは垂直落下式ブレーンバスターを決めると、トドメの裏拳を発射。これを長与がキャッチして、裏十字固めで捕獲。王者の長与が勝利を収め、AAAWヘビー級王座の防衛に成功した。

「26年生きているうちの15年以上は憧れ続けて、やっとここまできたって感じなんですけど、夢には終わりがあって、これから先はしっかり現実を見つめて…長与! もう1回上がってくるからその時まで首洗って待っとけよ!!」

 アジャにとって憧れだった長与戦は終わった。夢から現実へ。両者の闘いはその後、現在に至るまで続いていく。
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