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2021-09-19

【相撲編集部が選ぶ秋場所8日目の一番】宇良、中日に星を五分に戻す

学生相撲出身の同学年対決で、翔猿を押し倒しで破った宇良が中日に五分の星に戻した

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宇良(押し倒し)翔猿

折り返しとなる中日、新横綱の照ノ富士は玉鷲に土俵際まで押し込まれたが、懸命に残すとつかまえて体を入れ替え、無傷の8連勝。ストレートで給金を直した。

照ノ富士をただ1人1差で追う妙義龍も1敗を守ったが、2敗だった正代、大栄翔が敗れて大きく後退となった。2敗力士は御嶽海、阿武咲、隠岐の海、遠藤、千代の国の5人。

8日目は人気力士の宇良が五分の星に戻したので、この相撲を取り上げたい。対戦相手の翔猿は、宇良と同じ学生相撲出身で同学年。入門も1場所違いだ。三段目時代に一度対戦して、当時岩﨑の翔猿が勝っているが、それ以来6年ぶりの顔合わせとなった。

立ち合い、フワッと立った両者。互いに低く構え、宇良は翔猿の突きを下からあてがう。俵に詰まった宇良だが、押し返して再び、土俵中央で見合う。相手の肩に手を置いて頭をつけ合う体勢から、宇良がタイミングのいいイナシ。バランスを崩した翔猿を一気に攻めて押し倒した。

しかし、勝負が決まったあと、宇良は土俵上で崩れ落ちて、なかなか立ち上がれずヒザを痛めた様子。立ち上がってからはスタスタと歩いて勝ち名乗り受けたが、土俵を降りるときは怖々だった。

ヒザについて聞かれた宇良は、「大丈夫」と繰り返すばかり。取り口については、「よくわからない。まあ、流れでした」と口数が少なかったが、同級生との対戦について聞かれると饒舌になった。

「教習所に通っているときに『関取で対戦して盛り上げよう』と言われていたので、対戦できたのは勝ち負けに関係なくうれしかったです。1つの目標が達成できた。高校生のときから翔猿関の相撲を見ていたし、当時ボクは全国では全然だったので、強いなあと思っていました。100キロ未満のクラスでは岩﨑くんが抜けて強かったです」と思い出話を聞かせてくれた。

名門の埼玉栄高で団体戦のレギュラーを務める翔猿は宇良にとってあこがれの選手だったのだろう。これから何度も対戦することになるので、小兵同士の名勝負を繰り広げていってもらいたい。

文=山口亜土

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