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2021-11-06

【NFL】「トリプレッツ」がそろうコルツに、ダークホースの可能性

◇コルツ-ジェッツ◆大活躍でチームをけん引した、コルツRBテイラー=photo by Getty Images

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 米プロフットボール・NFLは、現地11月4日(日本時間5日)、インディアナ州インディアナポリスで第9週のサーズデーナイトゲームがあり、3勝5敗のインディアナポリス・コルツと2勝5敗のニューヨーク・ジェッツが対戦。コルツオフェンスが機能して、大勝した。コルツは4勝5敗、ジェッツは2勝6敗となった。(写真はすべて Getty Images )



インディアナポリス・コルツ○45-30●ニューヨーク・ジェッツ
(2021年11月4日、ルーカス・オイル スタジアム)

【得点経過】

コルツ 第1Q  残り6:55 RBナイヒーム・ハインズ 34ヤードTDラン(キック成功)
9プレー88ヤード4:48  [0-7]

ジェッツ 第1Q  残り3:32 WRイライジャ・ムーア 19ヤードTDパス←QBマイク・ホワイト(キック成功)
8プレー75ヤード3:23    [7-7]

コルツ 第2Q  残り13:24 RBジョナサン・テイラー21ヤードTDラン(キック成功)
9プレー76ヤード5:08    [7-14]

コルツ 第2Q  残り4:59 TEジャック・ドイル1ヤードTDパス←QBカーソン・ウェンツ(キック成功)
9プレー46ヤード6:04    [7-21]

ジェッツ 第2Q  残り1:46 Kマット・アメンドーラ33ヤードFG 
8プレー60ヤード3:13    [10-21]

コルツ 第2Q  残り0:12 WRマイケル・ピットマン11ヤードTDパス←QBウェンツ(キック成功)
9プレー75ヤード1:34    [10-28]

コルツ 第3Q  残り6:54 エリジブルレシーバー OLダニー・ピンター2ヤードTDパス←QBウェンツ(キック成功)
3プレー40ヤード1:06    [10-35]

コルツ 第3Q  残り6:02 RBテイラー78ヤードTDラン(キック成功)
1プレー78ヤード0:10    [10-42]

ジェッツ 第3Q  残り3:00 WRムーア 19ヤードTDパス←QBジョシュ・ジョンソン(2点CVラン失敗)
6プレー75ヤード3:02    [16-42]

ジェッツ 第4Q  残り11:08 TEライアン・グリフィン13ヤードTDパス←QBジョンソン(キック成功)
11プレー66ヤード5:03    [23-42]

コルツ 第4Q  残り8:01 Kマイケル・バドグレー39ヤードFG
7プレー54ヤード3:07    [23-45]

ジェッツ 第4Q  残り3:35 タイ・ジョンソン 22ヤードTDパス←QBジョンソン(キック成功)
13プレー80ヤード4:26    [30-45]
◇コルツ-ジェッツ◆輝きを取り戻しつつあるコルツQBウェンツ=photo by Getty Images

究極のバランスアタックで、ジェッツを粉砕

 QB、RB、WRの「トリプレッツ」がそろったチームは強い。今のコルツがそうなりつつある。

 何と言っても大きいのは、QBカーソン・ウェンツの復活だ。9試合でパス2198ヤード、成功率63.3%、17タッチダウン(TD)でパサーズレーティング100.1という数字が好調さを裏付けている。注目したいのはインターセプト(INT)の少なさだ。パスアテンプト300回で、INT3本、INT率は1%は、イーグルス時代のベストシーズンよりも低い。

 さらに、昨年は12試合で50回もQBサックを受けたが、今季は9試合で17回と大きく改善した。AFCでもトップ級のOLを持つコルツへの合流が、ウェンツにとって良い循環を生んでいる。
◇コルツ-ジェッツ◆コルツの強力オフェンスを支えるOL陣=photo by Getty Images
 コルツがQBウェンツをイーグルスから獲得した時は、疑問視するメディアも多かったが、ここまではその賭けが完全に成功した形だ。

 ウェンツの堅実なパフォーマンスを支えているのが、ランオフェンスだ。特に2年目のRBジョナサン・テイラーの働きが非常に大きい。ここまで821ヤードは、デリック・ヘンリー(タイタンズ)に次いでNFL2位。ヘンリーが負傷で手術し、長期欠場が決まっている中では実質トップに立ったとみてよい。3位のニック・チャブ(ブラウンズ)は584ヤードなので大差を付けている。

 テイラーは万能バックだ。1回平均5.9ヤードとビッグプレー能力があり、ラン8TDと決定力がある。さらに、パスキャッチでも293ヤード、シュアハンドで、キャッチ率(捕球/ターゲット回数)は85%を超える。確実にパスを捕ってくれるテイラーは、ウェンツにとってもありがたい存在だ。

 178センチ、103キロという体格といい、パワーとスピードを兼ね備えたプレースタイルといい、どこか名RBラダニアン・トムリンソン(元チャージャーズなど)を思い起こさせるテイラー。◇コルツ-ジェッツ◆大活躍でチームをけん引した、コルツRBテイラー=photo by Getty Images

 ウィスコンシン大学ではラン通算6174ヤードでカレッジフットボールの最上位、FBS史上で4位の記録を残した。上位の3人(ロン・デイン、リッキー・ウィリアムズ、トニー・ドーセット)は4年間で記録したのに対し、テイラーは3シーズンでこの成績だった。2年時、3年時には連続で2000ヤードを超えた。

 これだけの実績を持ったテイラーだが、今のNFLのRB軽視の流れの中で、2巡41位という低い評価で、コルツに入団した。1年目は1190ヤードで早くもエースとなり、今季はどれだけ成績を伸ばすのか楽しみだ。

 さらに忘れてはならないのが、2年目のWRマイケル・ピットマンJRの存在だ。父、ピットマンシニアは、バッカニアーズがスーパーボウル初優勝時の主力RB、ランだけでなくレシーブにも優れていた。

 父の能力を継いだピットマンは、193センチ101キロの大型ワイドアウトとして、USCで活躍し、2巡34位でコルツに入団。ルーキーの昨シーズンは、先発8試合でレシーブ503ヤード1TDだったが、今季は658ヤード、5TD。飛躍のシーズンとなっている。

◇コルツ-ジェッツ◆躍進のシーズンとなった、WRピットマン=photo by Getty Images

 ディフェンスの弱いジェッツが相手となったサーズデーナイトゲームで、コルツは究極のバランスアタックを敢行した。パス・ラン共に30回。パスは22/30で272ヤード3TD、ランでも260ヤード3TD。

 オフェンスのトータル532ヤードは、ペイトン・マニングがQBだった2004年以来の好成績で、パス、ラン共に250ヤード以上3TDを記録したのは、1956年以来65年ぶりとなった。

 QBウェンツは今季6試合目の2TDパス以上でINTがゼロ。RBテイラーはラン172ヤード2TD、WRピットマンはレシーブ64ヤード1TDだった。

 コルツは4勝5敗で、黒星先行ではあるがAFC南地区の2位。

 開幕3連敗の後は、4勝2敗だが、第4週以降の2敗はいずれもオーバータイムにもつれ込んでのもの。3連敗時は1試合平均18.7点だった。しかし以降の6試合では、31.5点。1試合平均のスタッツでは、NFL32チーム中、トータルヤード13位、ラン5位、得点8位まで上昇してきた。

 AFC南は、6勝2敗のタイタンズが独走状態だったが、大黒柱のRBヘンリーが欠場する間はブレーキがかかる。コルツの5敗は、従来ならプレーオフ黄信号だが、今季からレギュラーシーズン17試合制。まだまだ可能性がある。今後の課題は、失点の多いディフェンスを立て直すことと、「強いチーム」に勝つことだ。今季は、前シーズン勝率5割以上のチームには勝てず、前季5割より下のチームに勝っている。

 11月の残り3試合は、ジャガーズ、ビルズ、バッカニアーズ。ここで最低2勝することが、プレーオフ進出の条件となりそうだ。

◇コルツ-ジェッツ◆復活しつつあるコルツQBウェンツ=photo by Getty Images

【小座野容斉】

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