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2021-11-15

【関西実業団駅伝】SGホールディングスが大会新で2年ぶりのV。関西勢12年ぶりのニューイヤー入賞へ手応え

5区・湯澤からタスキを受け取った鈴木は6区で爆走を見せた

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関西実業団対抗駅伝(7区間80.45km/龍神行政局スタート~大熊高硲谷折り返し~龍神体育館ゴール)が11月14日に行われ、SGホールディングスが3時間55分00秒の大会新で2年ぶり8回目の優勝。元日の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)での入賞に向け、確かな手応えをつかんだ。

千葉、鈴木が共に区間新&区間賞
最後は主将・川端が締める

SGホールディングスの圧勝だった。2位・大塚製薬には2分08秒という大差をつけ、19年前の大会記録を1分58秒も更新した。

1区・橋爪孝安はトップと17秒差の6位。2区・アンティパス・キベットの区間賞の走りで2位へ浮上すると、3区・三上嵩斗で先頭に躍り出た。続く4区(9.5km)は3年連続の同区間出走の千葉直輝が首位をキープしただけでなく、26分41秒の区間新&区間賞。前回区間記録を更新しながら区間2位だった憂さを晴らしの快走を見せた。

最長16.0kmの5区は湯澤舜が区間2位で乗り切ると、6区で2年連続区間新をマークした鈴木塁人が圧巻だった。たすきをもらった中継所で26秒差だった2位との差は8km地点の折り返しで1分14秒となり、最終7区への中継時点では1分36秒に拡大。「前半突っ込みすぎた」という昨年の反省が頭にあったが、それ以上の走りをしても「余裕度が違いました」。チームを独走態勢に導く決定的な働きだった。

アンカーは主将の川端千都。大会新での優勝を自らの区間賞で花を添えた。川端はコニカミノルタからの移籍1年目。塩見雄介監督代行によれば、いきなり主将に抜てきすることに「それはどうか」という意見もあったが、「ニューイヤー駅伝で優勝したことのあるチームに在籍した経験や心構えを還元してくれると思いましたし、チームを変えるためだと思って」と主将任命の意図を明かす。

その責任をまず一つ果たした川端。「SGホールディングスのユニフォームのデザインコンセプトが『旋風を巻き起こせ』なので、ニューイヤー駅伝でも自分たちの力をアピールして、入賞という目標を確実にできたらと思います」と意気揚々の表情で話した。

厚みを増した選手層
元日には関西勢12年ぶりの入賞へ

今季のSGホールディングスの戦力はニューイヤー駅伝10位だった昨季以上だ。前回ニューイヤー駅伝4区区間賞の佐藤悠基を温存しての関西圧勝劇にも地力の高まりが感じられる。「今回はそれぞれが狙ったタイムで走ることが大事だと思い、ミスのない駅伝がテーマでした。ほぼ設定通りに走ってくれたと思います」と話す塩見監督代行は「ほかにも能力の高い選手が多く、昨年よりチームレベルが上がっています」と言い切る。

例えば、4区区間新の千葉。「自分は長い距離があまり走れていなかったので、しっかり距離を踏んできました」と言い、「インターバル練習やこれまでできなかった練習をやっても心肺(機能)が楽」と成果を実感する。6区区間新の鈴木も「佐藤さんや川端さんたちと一段階上のレベルで、強くなるための練習ができています」と日々の充実を口にする。

前回のニューイヤー駅伝ではアンカーの鈴木に8位でたすきが渡ったが、区間30位と振るわず、入賞がするりと逃げた。鈴木は「次の区間やチームに勢いを与える区間賞の走りで借りを返したい」と意気込む。

ニューイヤー駅伝における関西勢の入賞は2010年(大塚製薬7位)を最後に途切れている。「入賞は遠い目標ではありません。選手も自分たちに期待していると思います」と塩見監督代行。中堅・ベテランと若手、生え抜きと移籍組が融合し、内燃するSGホールディングス。元日の上州路で、関西発の青い旋風を巻き起こせるか。


圧勝の手ごたえを元日のニューイヤーでも

文・写真/中尾義理

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