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2021-11-29

ケンドー・カシンが初優勝! トロフィーを踏み、表彰状をビリビリにし、賞金500万円は「コソボに寄付」【第6回(1999年)スーパージュニア/週刊プロレス】

優勝トロフィーに右足を乗せるケンドー・カシン

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 1999年6月8日、新日本プロレス日本武道館大会で“異端児”カシンが「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」初優勝を果たした。

 同年の出場選手は金本浩二、獣神サンダー・ライガー、高岩竜一、グラン浜田、望月成晃、ショッカー、大谷晋二郎、カシン、エル・サムライ、田中稔、折原昌夫、ドクトル・ワグナーJr。新日本プロレスだけでなく、さまざまな団体や海外から強豪が集結していた。

 決勝は小川直也戦の敗戦から約5カ月ぶりとなる橋本真也復帰戦を差し置いてメインイベントにラインアップ。「優勝したらコソボの人たちに給付金をやる」というカシンは前年度覇者であり、時のIWGPジュニア王者である金本と優勝を争った。

 カシンは大舞台でも己を貫徹。リング下をまさぐって凶器を物色したかと思えば、唐突に右手を差し出して握手を要求。そういった変化球だけでなく、キレ味鋭い関節技もあるのだから厄介この上ない。

 そんなカシンの面白さと魅力は徐々に浸透しており、ファンの支持率も上昇。金本の猛攻をしのぐと雪崩式腕ひしぎ十字固めから最後は三角絞めに移行してギブアップ勝ち。

 試合後、表彰式に出たものの、記念撮影の前にリングから退場。表彰状をビリビリに破り捨てるという暴挙も…。さらに「換金してコソボに寄付しといてくれ」と優勝賞金500万円の小切手をテレビ朝日・真鍋由アナウンサーに渡して、優勝インタビューをほとんど受けずに控室へと消えたのだった。

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