close

2021-12-10

【ボクシング】12・14井上尚弥V6戦はPPV時代の幕開け

12・14のイベント成功を期す井上尚弥と大橋秀行会長(写真提供=大橋ジム)

全ての画像を見る
12月14日、東京・両国国技館で開催される『PXB WORLD SPIRITS』は、WBA・IBF世界バンタム級チャンピオン井上尚弥(大橋)の2年ぶり日本凱旋試合として期待を集めるが、このイベントにはもうひとつの大きなテーマがある。

ひかりTVとABEMAによって、ペイ・パー・ビュー(PPV)でライブ配信されるのだ。日本で開催されるボクシングの世界戦が、これほど大きな規模でPPV配信されるのは初めて。新たな時代が、井上尚弥とともに幕を開けようとしている。

 PPVとは、衛星放送やケーブルテレビ、インターネットを通じて、特定の番組に料金を支払って視聴するシステム。アメリカのボクシング界では1980年代から定着し、マイク・タイソン、オスカー・デラ・ホーヤらが巨万の富を築き上げた。最多販売件数は2015年のフロイド・メイウェザー対マニー・パッキャオで、460万件(売り上げは4億ドル=約480億円)とされる。

販売件数に応じた歩合がボクサーのファイトマネーに加算されるので、PPVはビッグマッチに欠かせないシステムとなり、それ以前には考えられなかった天文学的な数字を生み出すことを可能にした。メイウェザーとパッキャオは、この1試合だけでそれぞれ2億2000万ドル(約264億円)、1億5000万ドル(約180億円)の報酬を得たと伝えられる。



 夢のPPV時代が、日本にも到来する。かねて導入の機会をうかがってきた大橋ジムの大橋秀行会長は、井上尚弥のメインスポンサーである株式会社NTTぷららの永田勝美・代表取締役社長に提案。「スポーツとビジネスの新たな形を模索していた」という同氏の考えと合致し、同社の映像配信サービス、ひかりTVのボクシング参入に至った。

「PPVは、ボクシング界が進まなければいけない道」と、大橋会長は新たな一歩の重要性を強調する。ひかりTVに加え、格闘技中継で若いファンの開拓に成功しているABEMAも、同時に配信することが決まった。

12月14日の両国国技館は、イベントの態勢も大きくスケールアップする。映像では、1シーンを360度から視ることを可能にした4D REPLAYの導入で臨場感を向上。さらに会場内は「真っ白」のイメージに統一すべく、来場者にも白のドレスコードを求める。

担当する株式会社イーストファクトリーの佐久間大介代表取締役社長によると、この発想は「井上選手と話し合って決めました」。白い空間に、赤のコスチュームをまとった井上尚弥が登場することで「日の丸」を象徴する、という壮大なシーンの演出だ。

PPVイベントの先駆者となる井上尚弥は「ファンの方の予想をはるかに越えた試合をしたい」と、試合内容でも大いに魅せようと意気込んでいる。

 大画面でもスマホでも楽しめるこのイベント。視聴料は、ひかりTVが3960円、ABEMAはクレジット決済で3300コイン(3960円相当)、アプリ決済で4720コイン(5664円相当)となっている。

白い空間に赤い井上尚弥が登場という壮大なシーンが演出される(写真提供=大橋ジム)
白い空間に赤い井上尚弥が登場という壮大なシーンが演出される(写真提供=大橋ジム)
タグ:

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事

RELATED関連する記事