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2021-12-21

航空機事故死のハル薗田夫妻へ追悼10カウント【週刊プロレス】

ハル薗田夫妻の遺影を持つジャイアント馬場

 1987年12月11日、全日本プロレス日本武道館大会の第5試合終了後、リング上でハル薗田夫妻の追悼式がしめやかにおこなわれた。

 11月28日、インド洋上で南アフリカ航空機が墜落。そこに薗田&真弓夫妻が乗り合わせていた。

 薗田が参加する予定だった南アフリカでの試合はタイガー・ジェット・シンがプロモーターで、海外での試合経験が豊富な薗田に白羽の矢が立った。その薗田が新婚2カ月ということでジャイアント馬場夫妻は気を利かせて、奥さんの真弓さんに航空券をプレゼント。出発当日の25日、2人は成田空港のカウンターで薗田の航空券をピックアップしようとしたが、なぜかなかった。

 やむなく、引き返し、興行に間に合わせるために、27日にキャセイ航空で台北入り。台北から深夜発のSAA295便(ボーイング747型機)に乗った。28日午前、給油地点のモーリシャス手前130kmのインド洋上で「操縦室から煙が出てる」と緊急信号が送られた後、同機はヨハネスブルクに到着することなく、連絡を絶った。

 追悼式では馬場が菊の花で飾られた遺影を持って、全日本プロレスの全選手が黙とう。追悼の10カウントが場内に響いた。

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