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2021-12-19

【全中駅伝】女子は稲美中(兵庫)が初優勝、男子は桂中(京都)が2大会ぶり2回目の優勝

男子優勝の桂中メンバー

12月19日(日)に「第29回全国中学駅伝」が滋賀県・希望が丘文化公園芝生ランドで開催された。前回はコロナ禍で中止となり、2年ぶりの開催となった全中駅伝。女子は稲美中(兵庫)が初優勝、男子は桂中(京都)が2大会ぶり2回目の優勝を果たした。

【女子】1区・吉川菜から首位を独走

冷たい風が吹きつけ、ぬかるんだ芝に足を取られる厳しいコンデイションとなった。11時からスタートの女子は、5区間12kmで争われ、稲美中は全日中1500m5位の吉川菜緒(2年)が1区から快走。会津若松一中(福島)の湯田和未(2年)も付いていくが、吉川菜は湯田と6秒差、3位と20秒差で2区の長野亜美(3年)へ。吉川の双子の妹、陽菜(2年)が3区2位、湊友希(2年)が4区2位と2年生の活躍で首位をキープし、藤田直子(3年)が43分36秒で初優勝のフィニッシュテープを切った。

「最初から前に出て、できるだけ引き離そうと思っていました」という吉川菜のタスキを、全員がトップでつないだ稲美中。大会MVPにも選出された吉川菜は「全国優勝しようと思って頑張ってきたので、安心しています」と笑顔を見せた。

前回5位の山鹿中(熊本)は前回大会経験者の石川美沙希(3年)が1区5位といい位置でつなぎ、アンカーの杉山夏菜(2年)が区間賞の走りで2位に浮上。桂中(京都)が3位に入った。


女子優勝の稲美中

女子入賞
1位 稲美(兵庫)43分36秒
2位 山鹿(熊本)44分02秒
3位 桂(京都) 44分03秒
4位 浅川(福岡)44分30秒
5位 下小路(岩手)44分40秒
6位 中郷(茨城)44分42秒
7位 矢作北(愛知)44分45秒
8位 足立十一(東京)44分49秒

女子区間賞
1区 吉川菜緒(稲美中2年・兵庫)10分28秒★
2区 内田詩乃(矢作北中3年・愛知)7分03秒
3区 菅陽万里(中郷中1年・茨城)7分07秒
4区 平野悠莉(松元中3年・鹿児島)7分13秒
5区 杉山夏菜(山鹿中2年・熊本)10分46秒

★は最優秀選手

【男子】4区・加嶋でトップに立つ

12時15分からスタートの男子は、6区間18kmで争われ、井上朋哉(3年)が1区区間賞の中能登中(石川)、森山中(長崎)が序盤戦をリードするも、3区で高田中(福島)がトップに立つ目まぐるしい展開に。1区で17位と出遅れた桂中は、2区・福島命(2年)が区間賞で4位に上げ、4区で全日中3000m3位の加嶋翼(3年)が高田中を交わして先頭へ。5区の森本響(3年)、アンカーの奥村櫂陸(3年)がそれぞれ区間2位、区間3位の走りで首位でフィニッシュした。1区を務めたキャプテンの工藤羽琉(3年)は「今年は今までチームとして苦労したこともあったけど、一人ひとりがいい走りができたと思います」と締めくくった。

高田中は、6区間ですべて一ケタ順位と安定し、アンカーの猪股秀哉(3年)で2位に浮上。井上が大会MVPに選出された中能登中が3位に。それぞれ県勢最高順位を更新した。

全中1500m王者で、全中駅伝の1週間前に1500mの中学記録を更新(3分49秒02)したばかりの川口峻太朗(京山中3年・岡山)は3区で区間賞を獲得。41位でタスキを受け、16人を抜いた。駅伝練習に向けて準備を進める中で「意識せず」中学記録をマークし、この全中駅伝でも勢いが付いたという。川口は「チームのために頑張るのが楽しかった」と笑顔だった。

男子
1位 桂(京都) 57分37秒
2位 高田(福島)58分06秒
3位 中能登(石川)58分14秒
4位 滝沢(岩手) 58分36秒
5位 常盤平(千葉)58分44秒
6位 曽根(福岡) 58分49秒
7位 三島(栃木) 58分52秒
8位 川東(愛媛) 59分25秒

男子区間賞
1区 井上朋哉(中能登中3年・石川)9分18秒★
2区 古川陽樹(滝沢中2年・岩手)9分17秒
2区 福島 命(桂中2年・京都)9分17秒
3区 川口峻太朗(京山中3年・岡山)9分20秒
4区 加嶋 翼(桂中3年・京都)9分18秒
5区 野月慧史(滝沢中3年・岩手)9分47秒
6区 松尾和真(鹿本中3年・熊本)9分22秒

★は最優秀選手

文/内田麻衣子 写真/椛本結城

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