毎年恒例のスポーツカード大賞! ディーラーズ座談会で決定します。連載第6回は、ベストインサートカード部門をお届けします。参加ディーラー佐伯 篤(
SAトレーディング)写真・中
酒井裕之(
ミント池袋店)写真・左
高橋高弥(
ミント立川店)写真・右
ベストインサートカード部門
佐伯 次は【ベストインサートカード部門】になります。
酒井 1位には「
1stバージョン」の「3D CROSS TORRENT」を持ってきました。これは世界に誇れる素晴らしい3Dカードだと思います。
3D04 早川隆久(E)あと「
マスターピース」に入っていた伊藤美誠選手と村上茉愛選手の3Dカードもすごくよかった。女性の3Dカードは珍しいんですよね。
FD9 伊藤美誠佐伯「マスターピース」の3Dカードはデザインも斬新でしたよね。
酒井 3D系のインサートカードは世界でも今はBBMくらいしか作っていないので、これは推したいですよね。
佐伯 昔は海外メーカーでもいろいろなレンチキュラー加工のカードを作っていましたが、いまはこんな手の込んだカードなんて面倒くさくてどこも作らないですよ(笑)。
酒井 大谷翔平選手の過去の3Dカードも評価されていて、2017年の「
1stバージョン」に封入された3Dクロスが10万円以上の値段で落札されていました。昔のカードの価値が見直されているのもうれしかったですね。
佐伯 3Dカードは他のアイテムにもありましたよね。
酒井「
GENESIS」に「GAME CHANGER」がありましたし、「
GLORY」にも封入されていました。「GLORY」の3Dカードは立体感がすごくて、絵画というか美術品のような見え方をしますよね。どの3Dカードも素晴らしい出来なので、どれを推すべきかが難しいんですけど。
GC06 宮城大弥(B)
3D04 牧 秀悟(DB)佐伯 女子選手はあまり3Dカードになっていないと思うので、「マスターピース」でもいいかもしれないですね。
酒井 特に伊藤選手はサーブを打とうとしている独特の構えの写真もよかったです。
高橋 今年出たカードではないんですが、松坂大輔選手がデビューした99年にユニ・ファイブという会社から3Dカードが出ていて、ミントが今でもそれを定期的に販売しているんですけど、先日の引退試合以降、バカ売れしたんですよね。意外に手ごろな3Dカードということで、人気があったようです。
佐伯 あの当時で3Dカードが1枚入って1000円くらいでしたよね。
酒井 再びそんな人気になっているなんて知らなかった(笑)。
佐伯 在庫で余っていたやつでしょ? よく残っていましたね(笑)。
高橋 投げている瞬間が連続写真みたいになっていて、BBMでも今の技術でこれをやってほしいなと思って紹介させていただきました。今年のカードではないので、余談ですけど(笑)。
佐伯 すごいところからネタを引っ張ってきましたね(笑)。
酒井 そんな3Dカードと同様に「GLORY」の「MIYABI」も日本独特のいいインサートカードだと思います。
M35 山本由伸(B)佐伯 最新版はだいぶアグレッシブじゃありませんでした? 例年より派手な印象というか、きれいなデザインでした。
酒井 触った質感が和紙みたいな感じで独特なんですよね。個人的に突き刺さるインサートでした。雪景色なので、銀箔を使って葉っぱが表現されていて、5枚限定の鮮やかなグリーン箔版もデザインに合っていたと思います。
佐伯「MIYABI」はこれまで地味な評価をされてきていて、好きな人はすごく好きな一方で、キラキラ系が好きなカードファンにはあまり支持されないというところもありましたが、今年の出来はいいんじゃないですか。評価が見直されるのはいいことだと思います。
酒井 このカードをグレーディングに出すと、プラスチックケースにカチッとはまって、相当見栄えがいいんですよ。
佐伯 なるほど、そういうことですか。他にはどうですか?
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