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2022-01-30

【NFL】ラムズ vs 49ERS カギを握る両QB 「ガロポロの謎、スタフォードの波」 NFCチャンピオンシップ直前予想

両チームをけん引するスーパーWR。ラムズのカップと、49ERSのサミュエル=photo by Getty Images

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NFCチャンピオンシップ
サンフランシスコ・49ERS@ロサンゼルス・ラムズ

SoFi スタジアム(イングルウッド)
1月30日午後6時30分(日本時間31日午前8時30分)キックオフ
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NFL史上初めて、カンファレンスチャンピオンシップとスーパーボウルが同じ会場で開催される。もちろん、スーパーボウルにはホームチームが出場できるかどうかはわからない。そしてカンファレンスチャンピオンシップで、同じ地区のチームが「3度目の対決」をするのはAFLとNFLが合併し、AFCとNFCができた1970年以来22回目となる。それがラムズと49ERSが激突するNFCチャンピオンシップの基本的な情報だ。(写真はすべて Getty Images)

【注目のデータ】

・スーパーWRの競演(プレーオフを含む今季)
ラムズ:クーパー・カップ
163回タッチ、2209スクリメージヤード、18TD、35ビッグプレー
49ERS:ディーボ・サミュエル
162回タッチ、1963スクリメージヤード、15TD、37ビッグプレー

・ラムズは今シーズンの49ERS戦で2敗(対その他の対戦は14勝3敗)、2019年以降の対49ERS戦では6連敗中。

・ラムズは直近の8試合中7勝し、第13週以降の成績ではチーフスと並んで、NFLトップ。ただし唯一敗れたのが第18週の49ERS戦。

・ラムズは、WRオデル・ベッカムJr.をディープターゲットにしたときのQBマシュー・スタフォードのパス成績(プレーオフを含む)は、成功率10%、1TD、3INT、レーティング43.3。

TDパスを投げない方が勝てる?
パスTDを決めない方が勝てる?49ERSのQBガロポロ=photo by Getty Images
 49ERSのQBジミー・ガロポロは、ラムズ戦に強い。今季は、レギュラーシーズン第10週ではパス182ヤードながら、成功率78.95%、2TDを記録して快勝。最終第18週には17点差からの大逆転でオーバータイムの末にラムズを下した。前半と後半で計2インターセプト(INT)を喫しながら、パス成功率70%を超え、316ヤードを記録した。
 ガロポロは不思議なQBだ。第15週以降の3試合で、2TDで6INT。しかし、ガロポロがTDパスを投げていない試合は、レギュラーシーズンでは9勝3敗、プレーオフでは3勝0敗となっている。
 ラムズのマシュー・スタフォードには、波があり過ぎる。山あり谷ありで、どちらのスタフォードが現れるかわからない。今シーズン、プレーオフを含めた、カーディナルス戦3試合は、769ヤード7TD1INT。バッカニアーズ戦も2試合で 710ヤード6TD。この5試合中4試合でパス成功率は73%以上、INTがゼロだった。
 その一方で第15週からのラスト4試合は8TDで8INTと乱調だった。今季はINTリターンTD「ピック6」も3試合連続を含む4本を喫している。
 プレーオフの2試合はスタフォードのレーティングは121.2と154.5と「良いスタフォード」だった。49ERS戦はどちらのスタフォードが現れるのだろうか。
良い時と悪い時がくっきり分かれるラムズQBスタフォード=photo by Getty Images
パスラッシュ対パスラッシュ
パッカーズQBロジャースをサックした、49ERSのボーサ=photo by Getty Images
 両チームとも、NFC最強クラスのパスラッシュ力を持つ。1週間前には、将来の殿堂入りQBを追いかけまわしてひどい目に合わせた。
ラムズは、泣く子も黙るアーロン・ドナルドとボン・ミラー。ディビジョナルラウンドでは、バッカニアーズのQBトム・ブレイディを3サックした。49ERSは今季15.5サックのニック・ボーサに、プレーオフ2試合で3サックのアリク・アームステッドが控える。ディビジョナルラウンドは、パッカーズのアーロン・ロジャースに5サックを浴びせた。
 ラムズのベテランLTアンドリュー・ウィットワース、49ersのLTトレント・ウィリアムズは共に負傷があって万全ではない。ガロポロはプレッシャーに弱いが、スタフォードはブリッツが入った時にNFLトップのレーティングを持つ。
ラムズディフェンスの中核、DTドナルド(#99)=photo by Getty Images


気になるプレーヤー
49ERS
RBイライジャ・ミッチェル
今季ラムズ戦2試合で85ヤードと91ヤードのラン。
DEアリク・アームステッド
ボーサが注目を集めるが、アームステッドはプレーオフ2試合で3サック、1月9日の対ラムズ戦でも2.5サック。
ラムズのTEヒグビー=photo by Getty Images
ラムズ
TEタイラー・ヒグビー
直近の6試合では、40回ターゲットとなり、29回キャッチ、310ヤード。
OLB
レナード・フロイド
シーズン最初の9試合で7.5サックも、後半8試合は2サック。ディビジョナルラウンドでは1サックを決めている。

    ◇

日本テレビ系スポーツ局ジータスと、インターネット中継の「NFLGO」では、AFC、NFCの両チャンピオンシップ2試合を完全ライブ中継する。49ERS@ラムズ戦は解説:村田斉潔さん、実況:増田隆生さんで、放送は1月31日(月) 午前8時25分から。

【小座野容斉】

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