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2022-02-11

ジャンボ鶴田が三冠ヘビー3度目の返り咲き!「全日本のエースはもちろんオレだ」【週刊プロレス昔話】

ジャンピング・ネックブリーカーでジャンボ鶴田が勝利

 1991年1月19日、全日本プロレス松本大会でジャンボ鶴田が三冠ヘビー級王座3度目の返り咲きに成功した。

 前年の1990年に天龍源一郎らがSWSに移籍。選手の大量離脱という事態に三沢光晴らが立ち上がり、全日本プロレスは時代の転換期を迎えていた。

 実際に年が明けての「新春ジャイアント・シリーズ」も川田利明vs田上明の抗争が話題の中心。小橋健太(現・小橋建太)や菊地毅の突き上げも目覚ましい。

 全日本のエースである鶴田としては後進たちの成長は嬉しいが、自身の立場的には壁の高さを示す必要があった。時の王者はスタン・ハンセン。試合は実にオーソドックスな内容でありながらも、ヘビー級らしく重厚感あふれる攻防を展開。終盤の大技ラッシュも見応え十分でカウント2の連続に、観客は床を踏み鳴らす。

 最後はラリアットをかわしてのジャンピング・ネックブリーカーで鶴田が3カウントを奪取。試合後「やっと日本の宝が帰ってきた。誰の挑戦でも受けるし、誰にもこのベルトは渡さない。全日本のエースは、もちろんオレだ」と宣言した。

 確かにハンセン相手にこれだけスケールの大きい闘いを展開できる日本人レスラーは鶴田以外にいない。超世代軍の前に高い壁がそびえ立った。

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