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2022-02-24

平成突入! 高田延彦が前田日明にリベンジ許す!!「今日は完敗です。あくまでも“今日は”ですから」【週刊プロレス昔話】

高田延彦を逆エビ固めで絞る前田日明

1989年1月10日、新生UWF日本武道館大会で前田日明が高田延彦との一戦で勝利を収めた。

 前年5月に旗揚げした新生UWFは札幌、有明コロシアム、名古屋、大阪と大盛況。この日も1万4130人の観衆を集めていた。

 前年11月の名古屋大会で前田からシングルで初めて勝っている高田は「名古屋では油断してたのかもしれない。でも、今日は違うと思う。前田さんには後がない。今日は以前、猪木さんに対してそうだったように、ギラギラした前田さんになって向かってくるでしょうね」と語っていた。その思いは見事に的中。試合開始後、前田の鋭い左ハイキックが高田を襲う。

 これは辛うじてガードしたが、この日の前田はほとんど隙を見せずに険しい表情で攻め続けた。15分過ぎ、右ミドル、ハイがボディー、顔面を貫く。高田がダウン…。

 その後も前田は反撃を受けてもさらに燃え上がって攻め続け、28分58秒、逆エビ固めでギブアップを奪った。敗れた高田は「今日の前田さんは攻め一辺倒ですごく気迫があった。素晴らしいのひと言に尽きます。今日は完敗です」と語りながらも「あくまでも“今日は”ですから。明日はわかりませんよ」とあくまで強気な姿勢を崩さない。

 平成になって最初のビッグマッチ、前田が上昇気流に乗っていた高田を完封。時代は変わらなかった。されど、新生UWFには時代を変えようとする熱がある。

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