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2022-03-05

新生UWF徳島に4200人の密航者たち! 前田日明「男子3日会わざれば、刮目してみよ」【週刊プロレス昔話】

バート・ベイルに逆片エビ固めを決める前田日明

 1989年2月27日、新生UWF徳島市立体育館大会を4200人の「密航者」たちが埋め尽くした。

 午後6時30分過ぎから開始された恒例の入場式の時にはすでに熱気ムンムン。リングを押し潰さんばかりの興奮のボルテージが感じられた。

 1月15日のチケット発売日には60人の徹夜組も出る勢いで一挙に1000枚売れたという。2月2日発売の本誌で特集され、5日に徳島市内で前田日明がプレ・イベントを開催すると再び売れまくった。

 注目のマイクは同年1・10日本武道館に続いて、その前田だ。

「みんな各自、これといってすごいという意識はありません。言えるのは、ただ前向きに生きているということだけです。男子3日会わざれば、刮目してみよ。この言葉を信じて毎日がんばっております」

 最後の「男子~」は「三国志演義」に登場する呉の呂蒙が魯粛に言った言葉とされている。男子というものは3日単位で成長するものであり、またそれを目標としなければならない、という意味である。

 それだけUWF勢の成長は目が離せない。この日は全4試合。前田はセミでバート・ベイルをキャプチュードからのヒザ十字固めで料理。メインでは高田延彦が新人時代から好敵手である山崎一夫をアキレス腱固めで仕留めた。

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