【アメフト】オール三菱が今季出場辞退　東京ガスは遠征できず　パナソニック　全ゲームで関東へ　　　X1スーパー

アメリカンフットボールのXリーグは、9月18日、トップリーグのX1スーパーに所属するオール三菱ライオンズが2020年シーズン秋季公式戦への出場辞退すると発表した。また、東京ガスクリエイターズが遠征試合を辞退することも発表した。共に、新型コロナウィルス感染症（COVID19）拡大の影響を受けた。Xリーグは今季の日程を変更した。

　オール三菱は、今季の辞退について「選手の所属企業が担っている経済インフラとしての役割と社会的な位置付けを重く受け止めた」としている。

　また東京ガスは、「（スポンサー企業が）お客さまとの多くの接点を持つ公益事業を営んでおり、新型コロナウイルス感染症の拡大防止およびエネルギーの安定供給の観点から、チームとしての遠征について自主的に規制する」と理由を説明した。

　オール三菱と東京ガスは、変則開催となった今季のX1スーパーではBブロックに所属していた。Xリーグは、今回の事態を受け、以下の通り日程を変更した。

1）A、Bブロックに分かれてのミニリーグ戦形式はそのまま継続する。
Aブロックは4チーム（富士通、エレコム神戸、IBM、ノジマ相模原）
Bブロックは3チーム（オービック、パナソニック、東京ガス）
2）東京ガスの関西遠征辞退を認める。大阪で開催予定だった第1節のパナソニック・東京ガス戦（10月25日）は、パナソニックが関東へ遠征し、10月24日、富士通スタジアム川崎で開催する。

　この結果、パナソニックインパルスは、仮にジャパンXボウルに出場した場合でも、今季の全ゲームが遠征となり、地元では戦えないこととなった。

　Xリーグは以下のようにコメントし、今回の開催変更への理解を求めた。

「大阪を活動拠点とするパナソニックインパルスは今シーズンに出場する全試合が関東地区での開催となりますが、前例のないコロナ禍において、リーグ所属の各チームが『共助の精神』で団結すべきとの判断により、遠征による試合成立を決断していただきました。地元での応援を楽しみにされていたパナソニックファンの皆様には大変ご迷惑をおかけすることになりますが、何卒、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。」

パナソニックは公式HPで以下のようにコメントした。

「エキスポフラッシュフィールドでの試合観戦を予定いただいていたファンの皆様には、今シーズンのホームゲームがなくなることとなり、心より深くお詫び申し上げます。何卒主旨ご理解の上、協会ホームページで放映されるライブ中継等での観戦により、引き続き熱いご声援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」

　オール三菱、東京ガスのチームとしてのコメントは以下の通り。

オール三菱ライオンズ
いつもオール三菱ライオンズを応援してくださり、ありがとうございます。このたびの新型コロナウイルス感染症に罹患された皆様、および影響を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。われわれ、オール三菱ライオンズは、リーグ戦参加への道を模索してこれまで協議を重ねてまいりましたが、選手の所属企業が担っている経済インフラとしての役割と社会的な位置付けを重く受け止め、10月に開幕するリーグへの出場を辞退する運びとなりましたのでここにお知らせいたします。春季より感染予防策を施したうえで個々人のトレーニングを積み重ねてはまいりましたが、シーズン開幕に向けてはチームコンディションの遅れが否めず、選手の安全と健康を深く考慮したことも、このたびの判断要因のひとつとなっております。協会関係者の皆様をはじめとして、多くのチーム関係者、ファンの皆様がリーグ開幕に向けてご尽力されている中でこのような決断に至ったことは大変遺憾ではありますが、感染拡大防止という観点から、熟慮を重ねてこのような判断となりましたことをご理解いただければ幸いです。今後ともオール三菱ライオンズへ変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

東京ガスクリエイターズ
東京ガスクリエイターズ（以下、クリエイターズ）は、メインスポンサーである東京ガス(株)と協議した結果、2020年シーズンにおける遠征を伴う試合を辞退することとなりました。東京ガス(株)は、お客さまとの多くの接点を持つ公益事業を営んでおり、多くの選手が所属するクリエイターズとしても、新型コロナウイルス感染症の拡大防止およびエネルギーの安定供給の観点から、チームとしての遠征について自主的に規制することとしました。関係各位には多大なるご迷惑をおかけすることとなり、大変申し訳なく存じますが、何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。今後とも東京ガスクリエイターズへのかわらぬご支援をよろしくお願いいたします。

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