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2022-03-04

【女子プロレス】スターダムとの大勝負へ、プロミネンスの世羅りさ&鈴季すずが不退転の決意。すず、3・27両国は「ジュリアと闘いたい」【週刊プロレス】

スターダム3・26&27両国に乗り込むプロミネンスの世羅りさ(写真左)と鈴季すず

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プロミネンスの世羅りさ&鈴季すずが対ドンナ・デル・モンド2連戦が決まったスターダム3・26&27両国国技館に向け、不退転の決意を語った。
スターダム1・29名古屋に殴り込んだすずは涙を浮かべながらジュリアに詰め寄った
プロミネンスにとって、フルタイムドローに終わったスターダム2・21後楽園に続くDDMとの対抗戦。3・26両国では“百火涼乱”世羅&すずvs舞華&テクラ、3・27両国では欠場中の柊くるみをのぞくフルメンバー(世羅&すず&藤田あかね&宮城もち)で舞華&ひめか&テクラ、そして26日の両国でおこなわれるワールド・オブ・スターダム選手権試合(朱里対ジュリア)の敗者を含む4人と激突する。

 憎きジュリアと闘える可能性のある3・27両国に視線を向けるすずは「ジュリアと闘いたい! だってジュリアと闘うために私はスターダムにきたので」。世羅も「すべてはこの2人から始まったわけですから。そこはジュリアとの試合が見たい」と声を揃える。

 だが、そのためには3・26両国でジュリアが朱里に敗れることが条件となる。「複雑な思い? …確かに負けて出てきたヤツと試合しても、こっちが勝つのは当たり前だしね」とすずは胸の打ちを明かすが、それでもやはりジュリアとの闘いを熱望する。

若手時代のジュリアを蹂躙した世羅(20180520仙台)

 またプロミネンスの舵取りを担う世羅も、しかるべきタイミングでジュリアvsすずの一騎打ちに持ち込むためにも「初日で朱里に負けて落ち込んでるヤツを我々がボコボコにして、ドン底に叩き落としますよ」と不敵に言ってのける。

奇しくも3日におこなわれた記者会見でジュリアは、朱里とのワールド戦に向けて「どっちが勝っても一緒にやっていくのは難しい」とユニットの今後を左右しかねない決意を口にしたが、そんなDDMにプロミネンスが両国で2連勝を収めることができれば「潰して(DDMは)終わり。スターダムには面白そうなユニットがたくさんいますからね」(世羅)と次なる標的に噛みつく構えを示唆する。
プロミネンスの宮城もち、藤田あかね、世羅りさ、鈴季すず、柊くるみ
一部では“デスマッチ&ハードコアユニット”プロミネンスのスターダム参戦に賛否両論が起きている。3・26両国に出場する世羅、すずはそれぞれアイスリボン時代に団体の最高峰王座(ICE×∞)を戴冠しており、通常ルールでの実力も折り紙付き。しかし、すずが蛍光灯を持ち込んだ2・21後楽園以降、プロミネンスが強いこだわりを抱くデスマッチ&ハードコアの部分が曲かいされ、風当たりは強くなっている。

だが、世羅は「まだまだたいしたことないですよ」と不敵に笑う。あらゆる意味で「ギリギリを生きてる」プロミネンスだから「もっと大炎上してくれていいんじゃないですか。まだ小炎上ぐらいですよ」(世羅)と批判的な層をさらに焚きつけてみせた。
デビュー前のすずにエキシビションマッチで胸を貸したジュリア(20181208アイスリボン道場)
 初日の3・26両国では、アイスリボン時代に何度も闘った“毒蜘蛛”テクラに加え、初遭遇となる舞華のタッグと激突。世羅は舞華を「体もあるし、センスがいいんですよ、試合の」と対戦を心待ちにするが、勝利という結果を譲るつもりはない。すずも「(舞華&テクラは)“ジュリアお守り隊”の人たちなんで。百火涼乱でボコッといってやる。ジュリアのまわりを全部潰して、一騎打ちでもいいのかな」とジュリアとの一騎打ちを実現させるためにも負けるつもりはない。

 プロミネンスはあくまでフリーランスの5人が集まったユニット。団体の後ろ盾はないし、資本力のあるスポンサーがいるわけでもない。だから対スターダムを筆頭としたすべての闘いが「常に崖っぷち、いつ切られるかわからない」ギリギリの勝負になる。

そんなプロミネンスにとってスターダムとの対抗戦は、今年1月のユニット発足から3カ月にして迎えた大勝負。両国国技館のファンを熱狂させ、批判を黙らせるインパクトを残す。そして激動の女子プロ界で生き残るために――自分たちの力で勝利をつかみとるしかない。
オフの鈴季すず
なおこの日、すずは都内で初の単独トークイベントを開催。アイスリボン時代の秘話やヤンチャしていた若かりし日に経験したゾッとする心霊体験まで幅広い話題をしゃべり倒した。そんなトークイベントの模様は配信で3月17日まで視聴可能だ。

https://twitcasting.tv/rockcafeloft/shopcart/133457


トークイベント終了後におこなった世羅&すずの一問一答は以下の通り。

すず「(初の単独トークイベントだったが?)1人でしゃべるイベントが初めてだったので楽しかったです! 最初メッチャ緊張しましたけど、全然大丈夫でした。余計なことまで喋っちゃった。(今後も)もし呼んでいただけるならまたやりたい!」

世羅「(見ていて)ちゃんと喋るやんと思いました。1人でずっとしゃべってるすずを見たことなかったので。誰かと掛け合いして、相槌はうまいなと思ってたんですけど」

 すず「相槌がうまい(笑)」

 世羅「1人で話を作れるのかなと思ってたら、ちゃんと滑らない話を用意してたり。面白かったですよ。(プロミネンスのリーダーとしてすず選手を今後も送り出せると?)安心して送り出せますね。

(スターダム両国2連戦への参戦が決まりましたが?)ここをひとつの目標としてとらえていたので。2デイズとも相手はドンナ・デル・モンドでしょ。いいカード用意してくれるやんと。楽しみですね」

 すず「(すず選手にとっては初のvsスターダムになるが?)初スターダムですよ、記念すべきね。でも、初日で当たるテクラは前の団体(アイスリボン)のとき切磋琢磨してきた相手だし、舞華はあのなかだったらプロミネンスに噛みついてきてた選手なので。百火涼乱で一発ボコッといってやろうと思います」

 世羅「ボコッとね。自分も舞華とは対戦したかったんですよ。体格もそうだし、センスがいいですよね、試合の。見ていて、気持ちがいい試合をする選手だなと。この子と試合したいなという気持ちはずっとあったので楽しみですよ。テクラはまたかよって気持ちもありますけど、この前はドローだったんで。今度こそ決着漬けようぜと」

 すず「(ターゲットのジュリア選手との闘いは流動的だが?)なんて言うんだろう。一番潰したいのはジュリアだけど、“ジュリアお守り隊”の人たちなんで。まずはそこから潰して、ジュリアのまわりに誰もいなくなったあとにジュリアと一騎打ちでもいいかなと。

(完全アウェーのなかに乗り込む格好だが?)自分たちが乗り込むにあたって、すごいスターダムを見てる方々も反応してくれてるし。スターダムのヤツらも、DDMのヤツらも噛みついてきてるし。それは乗り込む価値はメチャクチャありますよね。

(プロミネンスのデスマッチカラーに対する拒否反応も強いが?)ありますね。でも、そんなもの覚悟のうえだし、それだけ本気でプロミネンスのことが憎いんだなと。逆にニヤニヤって感じですよ」

 世羅「自分は嬉しいですよ、そんな気にかけてくれて。我々のことを気にかけてくれてありがとうございますって感じです。あんまりひどいようなら止めようかなと思ったんですけど、このぐらいの小うるささならまだまだ。もっと大炎上してくれていいんじゃないですか。まだまだ小炎上ぐらいですよ。たいしたことない」

 すず「もっと燃えてくれていいのに」

 世羅「足りないよね。(3・26&27両国でDDMを潰せば、さらなる炎上の燃料になると思うが?)確かに。前回ドローでちょっと不甲斐なかったなという思いもあったので。楽しみすぎちゃったというか。次は完全にブッ潰す。時間内にきっちり、すずと一緒に初日勝って」

 すず「うん」

 世羅「2日目はプロミネンス全員でDDMをブッ潰して終わりたいと思います。(26日の結果次第で、27日の対抗戦にジュリア選手もしくは朱里選手が参戦。変則的な形になったが?)初日が終わるまでわからないわけですよね?」


すず「しっかり見とかないと、どっちが勝つか」

 世羅「自分的にはどっちが来ても相手にとって不足はないですよ」

 すず「(すず選手としてはジュリア選手と闘いたいのでは?)闘いたいですね! ジュリアに出てきてほしい。だってジュリアと闘うために私はスターダムに来たので。だから闘いたいですよ。

(ただ、複雑な思いはありませんか? ワールド戦に負けたジュリア選手と闘うのではなく、どうせなら勝ったジュリア選手と闘いたいというか)負けて出てきたヤツと試合しても、こっちが勝つの当たり前だしね。そういう意味では、やっぱりシングルでやりたいですよね。スターダムに聞きたいですね、ジュリアとすずの闘いがこんな感じでいいんですか?って。ちょっと不満はあります、正直。闘えるのか闘えないのか、現時点ではわからないけど、やっぱり私はジュリアと闘いたい。潰す。ブッ潰したい」
デスマッチ戦線でも活躍するすず
世羅「自分も見たいですよ、すずとジュリアの闘いが。すべてはこの2人から始まってるんだから。そこはジュリアとの試合が見たい。(3・27の対抗戦に)出て来なかったら来なかったで、我々は噛みつきにいきますけどね。それに(赤いベルト戦で朱里に)負けたジュリアと闘うのも面白いかなと思いますね。初日で朱里に負けて落ち込んでるヤツを我々がボコボコにして、ドン底に叩き落としますよ。

(すずvsジュリアの闘いは別として、両国で連勝したら対DDMは終わりになる?)潰して終わりじゃないですか。(スターダムには)面白いユニットが多いですからね。次はどれにしようかな♪みたいな」

すず「(デカいこと言ってますが、プロミネンスが負けたらお払い箱になる可能性が高いのでは?)確かにね」

 世羅「サヨナラですよね」

 すず「ヤバいヤバい」

 世羅「常に崖っぷち、いつ切られるかわからない。こういうのいいですね」

 すず「ギリギリで生きてますから」

 世羅「ホントにいつもギリギリなんですよ。ギリギリで生きてます、KAT-TUNじゃないけど」

 すず「フフフ、ホントに」

 世羅「ギリギリのラインで生きてきてますから、ビックリするぐらい」

すず「(我々が思っている以上に?)崖っぷちですからね、常に」

 世羅「表に出てる部分も、見えない部分でも。綱渡りみたいな。
(崖っぷちだからこそ、勝ちへの執念も強くなるのでは?)こんなに勝ちに貪欲になるなんて、初めてじゃないかっていうぐらいです。こんなこだわってたっけ、自分?って。
(いろんな意味でスターダムとの闘いは大きな意味を持ちそうですね?)そうですね。相手はスターダムっていうデカいところなんでね、我々が遠慮する必要は一切ないんですよ。遠慮なくやらせていただきます」

 すず「遠慮するつもりもないし。大暴れする。暴れ血らかして、プロミネンスが最強だっていうのを見とけよって感じですよ」

 世羅「両国っていうデカイ会場でプロミネンスをアピールしてきますよ」

 すず「自分、両国は完全に初めてなので。テレビで相撲見たことしかない。(相撲なんですね…!)はじめての会場はどこでもワクワクするし、どんな空気感なんだろうとかお客さんの反応とか、メッチャ楽しみですね。ドンナ・デル・モンドとブッ潰してプロミネンス広めてきてやりますよ」

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