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2022-03-22

アントニオ猪木参院選出馬で坂口征二が新日本社長就任!【週刊プロレス昔話】

左から坂口征二、藤波辰巳、アントニオ猪木、長州力

 1989年6月16日、新日本プロレスは本社で定時株主総会&取締役会を開き、アントニオ猪木が参院選出馬で新日本プロレス社長を辞任。代わって坂口征二副社長が代表取締役社長に就任した。

 この日はちょうど新日本の後楽園大会が開催された。猪木は参院選出馬に伴って試合に出ることはできなかったが、メインで勝利を収めた長州力が粋な計らいを見せた。

「猪木さんは我々にもみなさんにも今まで十分すぎるものを与えてくれました。猪木さん、これからは好きなことをやってください。自分がやりたいことを本当にやってください!」

 長州に続いてマサ斎藤も「レスリングは、リングは長州たちに任せて、好きなことを十分にやってください」とマイク。場内は大「イノキ」コールに包まれ、背広姿の猪木がリングに登場!

「日頃のご声援、本当にありがとうございます。来月の23日におこなわれます“異種格闘技戦”に備えて、このシリーズは十分に体調を整えて、がんばっていきたいと思います。よろしくお願いします!」

 予想だにしなかった猪木のリング登場に観客は大喜び。さまざまな制約がある中、あえて「選挙」の2文字を出さずに「異種格闘技戦」というフレーズを用いているところが実にらしい。

 猪木の参院選出馬で坂口新社長体制がスタート。新日本は旗揚げ17年で大きな転換期を迎えようとしていた。

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