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2022-03-15

東京女子初参戦の志田光が3・19両国国技館への思いを語る。ハードコアを熱望する乃蒼ヒカリの言葉に対しては「危険な発言なんじゃないですか?」【週刊プロレス】

東女初参戦となる志田光

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 もう今週末に迫った3月19日(土)。東京女子プロレス単独では初開催となる両国国技館がおこなわれる。基本的には鎖国を貫く同団体だが、ビッグマッチではゲスト選手が参戦することもあり、今回はAEW所属の志田光が対戦カードに名を連ねることになった。そのカードは志田光vs乃蒼ヒカリ。そんな一戦を含め、志田本人にいまの思いを聞いた。

 そもそも志田が本拠地をアメリカに移したことで、日本での試合は今回が約2年半ぶりとなる。これについては「想像以上に緊張しています(笑)」と漏らした志田。現在のアメリカではすでに会場でファンが声を出せる状況になっており、日本とは大きく異なる。だからこその“緊張”。状況がまったく違う中での久しぶりの試合で、どこまで適応できるかも不安な要素だ。

 志田は今回が東京女子自体も初参戦であり、いままで関わることのなかった同団体の印象についても語ってくれた。

「一番最初の印象は…まったく関わらずにいくんだろうなって。っていうのも、志田とはちょっと違う方向性というか、違うかんじの色なのかなって思っていたので。ただ、アメリカに来てからはだいぶ印象が変わりました。AEWに参戦していた坂崎(ユカ)さんとか伊藤(麻希)さんとか中島(翔子)さんとかがホントにしっかりプロレスをされていて。すごい試合ばっかりだったんです。それプラス、アメリカにいてレッスルユニバースの存在は大きいなっていうのは感じていて。こっちで女子プロレスっていったら、スターダムさんか東女さんかってくらいなので。逆にアメリカにいるときの方が情報はどんどん入ってきていましたね」

 対戦相手のヒカリについては「名前は知っていたし、切り抜かれた動画を見たこともあったんですけど、試合を1本通して丸々見たのはオファーをいただいてからです」。なお、今回は発表の時点では通常ルールのシングルだが、ヒカリはハードコアを熱望している模様。これも記事を通して知っていたが…形式については「どっちでもいいですよ」と続ける。

「そういう発言をされるっていうことは、彼女自身がもっとも輝けるルールなんだろうなっていうのは感じています。ただ、私を相手にそういう発言をして大丈夫かな?とは思いますね。私はアメリカでもノーDQマッチとかやってますし、そういうのを知った上で発言しているのか…そこは聞いてみたいです。やるってなったら、ノーとは言わないですけど。まぁでも、自分の魅力というか、見せ方を知っているのは強みだと思いますね」

 つまり、志田にとってヒカリの発言は“無茶”。実際にリング上で数回だけしかハードコアを経験していないヒカリと、いくつものハードコアを闘い抜いてきた志田とは場数が違う。そういった部分も込めて「危険な発言なんじゃないですか? 私はいいですけど」と苦笑い。「とにかく血を流したい」という発言には「ドMなんですかね?」と若干引いている模様…。

 久しぶりの日本マットでファンに見せたいのは「アメリカで世界王者を体験して何を学んできたか、志田光という人間がどう成長してきたか」という部分。特に変化したのは「見せ方」だ。

「テレビ番組のなかで試合してきて、プロレスの技術があるという前提の上で、どれだけ自分を魅力的に見せるかっていうのも同じくらい大切なんですよ。テレビなので映ってる人に魅力を感じないといつでもチャンネルを変えることができるんです。だから、その一瞬の魅力だったりとかもすごく大事で。例えばメイクや髪型、入場でも細心の注意を払うっていうのもむこうであらためて学んだことです。入場の第一歩目から『何か違うな』っていうのを見せられたらいいですね」

 ちなみに現在の東京女子で気になる選手と聞くと、何人かの名前が挙がった。「坂崎選手は日本で開催されたAEWのトーナメントの決勝まで残りましたし、全試合がすごかったんですよ。気迫からスピードからパワー、すべてが高いレベルだったので。山下選手も気になります。それと遠藤有栖。彼女はプロレスを始める前に舞台で共演してるんですよ。実はこっそりアメリカから彼女のデビュー戦も見てて。だから彼女がどれだけプロレス頑張ってるかっていうのも両国で見たいです」と期待を膨らませる。

 今後の参戦自体はまったくの未定だが、「両国をどう終えるか、どう感じるか次第ではあるんですけど。東京女子さんとは国境を超えていろんなことを展開できるなって思っているので。日本でもアメリカでも関わっていければなと思っています。関わり方もいろいろ方法はあるでしょうし、いろいろなことに挑戦していけるんじゃないかなとも思います」との考えも持っているようだ。

 ただ、そのためにも初参戦となる両国国技館大会が肝となる。あらためて、そんなヒカリ戦への思いを口にした。

「もちろん勝つのは大前提ではあるんですけど…映像で伝わってこない思いとかが直接感じられると思うので、そこは楽しみではありますね。ルールがどうなるにせよ、乃蒼ヒカリというものを感じさせてほしいなとは思っています」

 スペシャルシングルマッチと銘打たれた今回の一戦。果たして対戦ルールがどうなるのかは分からないが、志田は久々となる日本マットで自身の成長した姿を見せ、その上でヒカリのすべてを受け切るつもりだ。

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