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2022-03-17

【相撲編集部が選ぶ春場所5日目の一番】霧馬山、全勝の御嶽海に土をつける殊勲

前ミツ、左上手を引きつけ御嶽海を寄り切った霧馬山

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霧馬山(寄り切り)御嶽海

4日目を終えて全勝は新大関御嶽海と東7枚目髙安の2人だけ。まず、髙安が落ち着いた攻めで宝富士を破って全勝をキープした。

御嶽海の対戦相手は東4枚目の霧馬山。過去の対戦は4勝4敗の五分で、御嶽海は苦手意識があるのかもしれない。霧馬山は廻しを取ると力を発揮するので、御嶽海としては離れて勝負をしたいところだ。

しかし、立ち合い当たってすぐに両者が右を差して、右四つに組み合う展開。御嶽海は右から起こしながら左を抱えて前に出たが、余裕を持って残される。霧馬山が先に左上手を引き、頭を御嶽海の胸につけた。勝手の悪い御嶽海は右半身の体勢で守りを固めたが、霧馬山は右の廻しも浅く取って引きつける。ここがチャンスと霧馬山は一気に寄り立てて、新大関に初黒星をつけた。

「大関に攻められたんですけど、よく残って廻しを取って頭をつけたのがよかった」と霧馬山。先場所は首を痛めた影響もあって、6勝9敗と負け越したが、「首はもう大丈夫です」とここまで4勝1敗と好調。上位陣にとっては嫌な相手だ。

初黒星を喫した御嶽海はこの日も取材拒否。初日から一度もリモート取材に応じていない。本場所の相撲に集中したい気持ちはわからないではないが、大関ともなれば協会の看板である。マスコミの取材を受けるのも大関の務めではないか。記者の後ろには大勢の応援してくれるファンがいる。「切り替えて頑張ります」のひと言でもいい。無言ではファンに心情が届かない。

結びでは照ノ富士が玉鷲に押し倒されて2敗目を喫する波乱。ますます混戦に拍車がかかった。序盤の5日間を終えて、単独トップで全勝の髙安、1敗で御嶽海、若隆景、阿炎、霧馬山、琴ノ若、千代の国、輝の7人が追う展開。もちろん、2敗の照ノ富士、貴景勝にもチャンスがある。先が読めない場所になってきた。

文=山口亜土

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