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2022-04-08

東京女子4・9後楽園で“空手”という共通項を持つ山下実優と長野じゅりあが初対決【週刊プロレス】

山下(左)とじゅりあ

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明日に迫った東京女子4・9後楽園大会。3・19両国国技館大会でプロレスデビューを果たした長野じゅりあにとっては2戦目となる今回、その対戦相手として立ちはだかるのは前プリンセス・オブ・プリンセス王者の山下実優だ。この一戦に向け、4月4日にDDT道場にて会見。両者が意気込みを語った。

「最初それを知った時に心臓がドキッー!ってしたんですよ」と今一戦が決まった瞬間をあらためて振り返るじゅりあ。それでも、これまで取材で山下の蹴りを食らいたいと語っていたのだから、デビュー早々に訪れたチャンスといえるだろう。5歳から空手をはじめ、10歳の時には世界大会の形の部で優勝。空手で輝かしい実績を残しているがゆえに、空手経験のある山下は常に気になる存在だった。

 対する山下にとっても、じゅりあは気になる存在だ。今一戦に向けて「とにかくワクワクが止まらない」と興奮気味に語り、じゅりあのデビュー戦をこう評価した。

「空手の中でも流派っていう種類があって、それぞれ違くて。なので、手刀だったり、1つひとつの技が自分が現役でやってなかったものだったんですよね。蹴りだったりも。だからすごい新鮮に感じましたし、あらためて同じ空手でも違うんだなっていうふうに思いました。組み手をやってる身からすると、形をやってる人のスピード感ってすごいなって思ったので。やっぱり世界(選手権)で結果を残してるっていうぐらいのレベルだから、スピードは本当にすごいなと見ていました」

 空手という面では、やはりじゅりあに分があるだろう。山下と流派は違っても、世界を制したという実績は大きい。だが、いまの闘いの場はプロレスだ。だからこそ、山下からは打撃のスピードを評価する一方、「当たらないと意味がない」と厳しい言葉も出てきた。

 じゅりあにとっても、それはデビュー戦を通してより実感している。打撃も経験値にある“形”ベースではなく、相手を倒す“プロレス”ベースのものに少しづつ改良。大きな反省点と語ったグラウンド技術も、練習を重ねてしっかりと対策しているようだ。

 頭のなかに“空手”を意識しつつも、お互いにプロレスの舞台でぶつかりあう一戦。山下は「上段回し蹴り、技あり一本で終わらせてやりたい」と不敵に予告し、じゅりあは「やるからには今持てる力を全てぶつけて、もう後悔がないぐらいバチバチに闘って。負けたくはないので、勝ちたいなっていう風には思っています」と意気込む。東京女子の“元”王者と、空手の“元”王者によるシングルマッチ。果たして、この一戦はどんな色になるのだろうか。

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