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2022-04-19

鈴木みのるが新生UWF東京ドーム初進出大会でモーリス・スミスに敗れて大号泣【週刊プロレス昔話】

試合後、船木誠勝と田村潔司の肩を引き揚げる鈴木みのる

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1989年11月29日、新生UWFが東京ドーム大会を開催した。前田日明vsウィリー・ウイルヘルム、高田延彦vsデュアン・カズラスキー、山崎一夫vsクリス・ドールマン、藤原喜明vsディック・レオン・フライなど注目試合が並ぶ中で、鈴木みのるvsモーリス・スミスの物語をクローズアップ。

 下馬評ではスミスの勝利が大半だったが、鈴木だったら…という期待感もあった。だが、現実は残酷。2ラウンドが始まると、鈴木は右ミドルを食らってダウン。カウント9でどうにか立ち上がった。

 3ラウンド目、余裕を持ったスミスはソバットからパンチでラッシュ。鈴木はコーナーにもたれたが、そのままダウンとなってカウント8。この後、初めて鈴木がグラウンドで上になったが、スミスは鈴木の首をとらえて、それ以上の攻めを許さない。
 
 鈴木はこのチャンスを生かせず。逆にこのラウンドも2度ダウン。まったく思い通りにならない悔しさからか、今にも泣き出しそうな顔になっていく。

 4ラウンド、鈴木がスミスのキックをキャッチしてトップロープ越しに場外へ。リングに上がったところに、スミスの右ストレートがさく裂。鈴木は「あーっ」とうめき声を上げながらロープをつかんで立とうとしたが、ついに10カウントを数えられてKO負け。

 スミスの圧勝に終わり、試合後は大号泣の鈴木。控室でもコメントできる状態ではなく、全試合終了後に再び聞いてもノーコメント。

 この試合を発端に、のちにパンクラスで鈴木はスミスと2度にわたり対戦。1993年11月の2戦目で再び敗れるも、1994年5月の3戦目でUWF東京ドームから5年越しのリベンジを達成した。

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