close

2022-05-02

「悩ませて、困らせて、その上でベルトを取る」5・3後楽園での「享楽共鳴」対決へ、初挑戦のハイパーミサヲが“企む”【週刊プロレス】

マイクを持つミサヲ

全ての画像を見る
 明日に迫った東京女子5・3後楽園にて、中島翔子の保持するプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦するハイパーミサヲ。ヒーローの姿としては初挑戦となる舞台で、さらに相手は「享楽共鳴」の相方だ。そんな多くの思いがこもった一戦に向け、本人に話を聞いてみた。


――ヒーローとしては初めてのシングル王座挑戦となります。

ミサヲ 操(NEO美威獅鬼軍)の時に一度挑戦しているんですけど、振り返ってみればその時も相手は中島さんだったんです。そもそも美軍に入ったのは強さを追い求めてっていうのが理由で、とにかく強さの象徴であるシングルのベルトに執着していて。思えば、ハイパーミサヲに戻った時の試合も中島さんなんですね。それが、結果的にもう毎年恒例になっているイッテンヨンでの特殊ルールのシングル第1弾になったんですけど…享楽共鳴のテーマでもある、楽しみつつ、楽しませつつ、強さも追い求めるっていう試合で。だから、比べてみると美軍時代のシングルとはまったく毛色が違いますね。

――試合のテーマ自体も操時代とまったく異なりますね。

ミサヲ いまは追い詰められてる感があの時よりかはないというか。というよりかは冷静に享楽共鳴でタッグとしてどんどん強くなっていくために必要な闘いなのかなって思ってます。

――挑戦表明時には「タッグとして自分が足を引っ張っている」という発言もありました。

ミサヲ 今年1月に始まったタッグトーナメントの敗因になったのが自分で、そこがちょっと引っかかっていて。過去に2人でタッグタイトルに挑戦した時も私が負けちゃって。やっぱりここ一番で享楽共鳴が勝利できないのは、私の強さがまだ足りないのかなって薄々思っていたんです。そのタイミングで中島さんがベルトを取って。なら、パートナーからベルトを取って自信をつけて、享楽共鳴としても強くなりたいって思って。それが一番の挑戦理由です。中島さんが持ってるからこそ、っていう部分が大きいですね。

――初めてのシングル挑戦ですが、いつものようなヒーローの闘い方を貫くのでしょうか?

ミサヲ もちろん自分らしさを出したいとは思ってます。プラス、操での経験っていうのも生かしていきたいなって。ハイパーミサヲらしい闘い方と、操で得た強さを混合することで翻弄できるんじゃないかなって思ってます。けっこう中島さんとは、タッグで闘う時は作戦とか意見が合うんですよ。だから、そういう考え方や手の内はお互い知ってるけど、それだけじゃないってところを見せたいです。お互いにコイツ相手なら何をやってもいいと思ってるので(笑)。パートナーだからこそ、遠慮がないというか。2人ともやりたいことを後先考えずにやるんじゃないですかね。

――どれだけやってもお互いに壊れないと。

ミサヲ お互いに「壊れないおもちゃ」だと思ってますから(笑)。弄び合うんじゃないですかね。

――中島選手は団体を引っ張っていくという思いが強いですが、そのあたりの思いはいかがですか?

ミサヲ そもそものテーマの中心には、タッグで強くなりたいっていうのがあるんですけど。もし私がチャンピオンになったとしたら…いままでのチャンピオンって割とキャリアが上というか。旗揚げメンバーが多いんですね。いま下の子たちが増えてきて、どんどん強くなってきていて。ただ、やっぱりシングルのベルトって我々ちょっと(キャリアが)上の方が挑戦するのと下の子たちが挑戦するのとでは勇気の違いがあると思うんです。そこで、私のようなけっこう自分勝手にやってきた人間が取ったってなったら、「自分も挑戦していいのかな」って思う子が現れるんじゃないかなって期待もあって。私が1回ヒエラルキーをぶち壊すことで、活性化できるんじゃないかなと。だから誰が来てもいいし、逆にどんどん新しい子に来てほしいし。シングル戦線の先がまったく読めない雰囲気にしたいですね。

――そうなれば、団体も新たな景色になると思います。恒例のシングルのように、今回のタイトルマッチでも中島の困った顔は想像できますか?

ミサヲ そうですね。困らせたいし、困って油断してるところをいきたいです。

――やはり試合前にはマイクを…?

ミサヲ そこも裏の裏を…みたいなかんじで、どうしようかなと。最初の方の前哨戦の時は、マイクを持たずに襲い掛かって。あれで1回出したから警戒はしてるだろうなとか。逆に、もう1回はしないかな?とか。あそこで仕掛けたことによって、また中島さんも悩むと思うので。悩ませて、困らせて、その上でベルトも取りたいと思います。

BBM SPORTS

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事