close

2022-05-23

【名古屋場所予想番付】新十両が3人誕生か

元大関琴欧洲の鳴戸部屋第1号関取となる欧勝馬

全ての画像を見る
好成績の平幕上位は大渋滞

春場所後に人事異動があったが、伊勢ケ濱審判部長(元横綱旭富士)は変わらず、これまで同様の傾向で予想した。
 
夏場所は一人横綱の照ノ富士が最後に7連勝して逆転優勝で幕を閉じた。3大関は全員負け越しの可能性もあったが、かろうじて貴景勝が千秋楽に勝ち越した。来場所は御嶽海と正代がカド番となる。
 
三役陣は東関脇の若隆景が9勝、西関脇の阿炎は千秋楽に敗れて7勝8敗と1点の負け越し。最近は関脇の1点負けを平幕に落とさないので、来場所は西小結だろう。東小結の豊昇龍は8勝と勝ち越して据え置き。西小結の大栄翔は11勝を挙げ、西関脇に上がる。もし、阿炎が勝ち越していたら、3関脇になっただろう。そうなるとバランス的に小結も3人にしたかもしれない。
 
平幕上位は西筆頭の逸ノ城が新型コロナ感染のため休場。原則据え置きなのだが、もしかしたら1枚下げるかもしれない。それぐらい平幕上位が渋滞している。霧馬山、隆の勝、琴ノ若、玉鷲は普通なら三役に上がれる成績なのに、空きがないので番付があまり上がらない。それどころか、琴ノ若は西2枚目で9勝しながら据え置きになってしまった。審判部がどう対応するのか、4小結にする可能性もあるかもしれない。
 
幕内と十両の入れ替えは、幕内から落ちる成績の力士が石浦、荒篤山、輝、東龍の4人。幕内に上がれる成績の力士が剣翔、大奄美、錦富士、千代丸、英乃海、竜電と6人もいる。最近は残る成績の力士を落とすことはないので、英乃海と竜電を十両に残した。この2人は幕内とも対戦しており、こちらが大奄美、錦富士に代わって上がる可能性もあるが、星勘定を重視した。上がっていれば、錦富士が新入幕となる。
 
十両と幕下の入れ替えは、十両から落ちる成績の力士が松鳳山、千代嵐、大翔丸、貴健斗の4人。幕下から上がれそうな力士は優先順に全勝優勝の欧勝馬、北青鵬、千代栄、西川となり、すんなりと決まりそう。欧勝馬、千代栄、西川がうれしい新十両。欧勝馬、西川はそれぞれ鳴戸部屋、武隈部屋から初の関取となる。

文=山口亜土

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事