5日、SAGAサンライズパーク(佐賀県佐賀市)で、『西部日本新人王決勝戦4回戦』3試合が行われた。予定されていた6試合中、3試合は練習中のケガなどによる棄権のため中止となった。一昨年から同地区新人王トーナメントはこの会場で開催されてきており、今回は200人のファンが集う中、白熱した戦いが繰り広げられた。文&写真_西村華江
勝ち上がった12人の選手たちは、10月2日、沖縄県・石川多目的ホールで行われる『中日本新人王-西部日本新人王対抗戦』へ駒を進めた。そこで勝ち上がった者は11月8日に西日本新人王との『西軍代表決定戦』、そしてその勝者は、12月17日に東京・後楽園ホールで開催される『全日本新人王決勝戦』で東日本新人王と頂点を争う。
<ミニマム級>坂田一颯(S&K)※玉城野里斗(沖縄ワールドリング)の棄権により試合中止
<ライトフライ級>楢崎 鎌(YANAGIHARA)※対戦者のエントリーなし
<フライ級>濱村悠太郎(YANAGIHARA)※4月3日、高松翔太(冷研鶴崎)に
TKO1回1分43秒で勝利
<スーパーフライ級>
○
三嶋宏太(S&K)●山道祐弥(HKスポーツ)
TKO4回37秒
のっけから激しい打撃戦を繰り広げる両者。2回、サウスポー山道が左アッパーで三嶋からダウンを奪う。すると、三嶋はテンポアップした連打から、右ストレートや左右アッパーをヒットし対抗。最終回、消耗が色濃い山道に対し、三嶋が冷静に左フックを2度決めて、レフェリーストップを呼び込んだ。
<バンタム級>
○
甲斐裕幸(ウエスタン延岡)●岩下広孝(平仲ボクシングスクール)
TKO2回55秒
初回、近距離で打ち合う中、岩下が滑らかなコンビネーションから放った右ショートストレートで、ダウンを奪取。2回、挽回すべくリングに飛び出した勢いそのまま、甲斐が右強打を叩き込みダウンを奪い返す。再開後、再び甲斐は右ストレートからの左フックでダウンを奪うと、岩下側からのタオル投入と同時に、レフェリーが試合を終わらせた。
<スーパーバンタム級>進 心輝(HKスポーツ)※斎藤慎哉(本田フィットネス)の棄権により試合中止
<フェザー級>岡本恭佑(HKスポーツ)※黒川タカヨシ(福岡帝拳)の棄権により試合中止
<スーパーフェザー級>藤澤孟則(冷研鶴崎)※対戦者のエントリーなし
<ライト級>樋口優太(福岡帝拳)※4月17日、武末一希(三松スポーツ)にTKO2回2分14秒で勝利
<スーパーライト級>野田知鷹(FUKUOKA)※3月21日、八木裕太郎(橋口)に判定2−0(39対37、38対38、39対37)勝利
<ウェルター級>
△
塩尻りんたろう(鹿児島)△上田 龍進(S&K)
引分1−1(36対40、38対38、39対37)
※規定により塩尻が勝者扱い
上田がグイグイとプレッシャーをかけ、打ち下ろしの右フック強打を叩き込んでいく。対する塩尻は、いきなりの右ストレートやアッパーを効果的にヒットし、スイッチをして左ストレートも披露。だが両者ともに決定打を打ち込めず、一進一退の状況のまま、引き分けとなった。
<ミドル級>端山征一郎(三松スポーツ)※対戦者のエントリーなし