close

2022-06-11

拳王「DDTはプロレスではない。演劇だ」「佐々木大輔が負けたらDDT解散。高木三四郎は社長退任&業界追放」連載特別公開3【週刊プロレス】

佐々木大輔戦への決意を色紙に書いた拳王

「サイバーファイト・フェスティバル2022」6・12さいたまスーパーアリーナ大会が明日に迫ってきた。同大会の広報部長を務めるNOAHの拳王は、プロレス専門誌「週刊プロレス」で毎週連載「拳王のクソヤローども オレについて来い!!」で業界に鋭い意見を述べている。

サイバーフェスに向けての連載特別Web公開も3回目。今回お届けするのは6月8日発売号に掲載の議題「サイバーフェス6・12さいたま3」。拳王がDDTを否定する理由が語られている。


――「サイバーファイト・フェスティバル2022」6・12さいたまの広報部長就任おめでとうございます!

拳王 サイバーエージェントがオレのことを認めたってことだよ。じゃあ、今週もやるか。議題は当然、サイバーフェス3だ。

――ですよね。

拳王 オレの試合…佐々木大輔とのシングルはノーDQルールのハードコアマッチになったぞ。週プロのインタビューも読んだけど、想像通りだ。普通だった。何も背負ってない。小峠篤司以下だよ。本気さが伝わってこない。

――興味深い見解です。

拳王 佐々木大輔とはここまでいろいろあったけど、一番気になったのはオレの「学芸会」発言をアイツが「人生は学芸会。人生は楽しんだもん勝ち」と論点をズラしてたことだよ。

――なぜですか?

拳王 よくぞ、聞いてくれた。では、あらためてなぜオレがDDTを「学芸会」「お遊戯会」と批判してるのかを再定義しておきたい。

――よろしくお願いします。

拳王 DDTはプロレスというジャンルの価値を落とした罪深い団体だ。

――どういうことですか?

拳王 NOAH、新日本、全日本、DRAGONGATE…日本の主要団体はしっかりと守るべき部分を守ってきた。老若男女誰が見ても“プロレスはプロスポーツ”だと伝わる闘いをいつどんな時でも続けてる。時にファニーな試合もあるが、ジャイアント馬場さん時代のファミリー軍団vs悪役商会のように、それもちゃんとしたプロレスという
闘いの枠内だ。時代が変わろうとも根本はまったく変わっていない。

――もちろんです。

拳王 しかし、DDTはプロレスではない。学芸会、お遊戯会だ。もっと言えば、演劇だ。プロレスはとてつもなく包容力があるジャンルだが、最低限守るべき秩序はある。DDTはその根本を無視してるからプロレスではないんだよ。サイバーフェスを多くの人たちに見てもらいたいが、自分の知り合いにDDTをオレたちと同じプロレスとして見てもらいたくない。それにフェロモンズの試合とか老若男女問わず楽しめないだろ。DDTのヤツらは自己満足でプロレスのタブーに踏み込み続けて、悦に浸ってるみたいだけど、実は長い目で見ると、プロレス業界にとってはものすごいマイナスになってる。オマエらは暴露本みたいな存在なんだよ。自分で自分の首を絞めてることに気づいてないのか。

――相変わらず厳しいですね。

拳王 なぜ竹下幸之介や遠藤哲哉が評価されないのか知ってるか? DDT所属だからだ。どんなにいい選手でも演劇団体にいたら、プロレスラーとして認められないだろ。飯伏幸太、ケニー・オメガ、石川修司、入江茂弘らも本当の意味で業界に評価されたのは、DDTを退団したからじゃないのか。

――そこまで言わなくても…。

拳王 いやいや、世間の視線って厳しいぞ。週プロを読んでるようなプロレスファンは「DDTだから…」で納得するだろうけど、プロレスを普段見ない人たちには、演劇のDDTもNOAHや新日本とかと一緒のプロレスと見られてしまう。もうすでにそういうふうな風潮になりつつあること自体、メチャクチャ悲しいぞ。多くのプロレスラーはオレと同じようにDDTとだけは一緒にしてほしくないと感じてるんじゃないか。

――もうそのぐらいに…。

拳王 いや、まだ言いたいことが山ほどあるぞ。この佐々木大輔戦はオレの中で、NOAHvsDDTの対抗戦ではない。DDTから日本のプロレスを守るための闘い。ノーDQルールのハードコアマッチにしたのも、オレはアイツのすべてを受け止めた上で勝つからだ。アイツはオレとのタイマンに恐怖を感じたからセコンド介入、イスやスタンガン攻撃をしてきたんだろ。オレがこの試合で本当のプロレスとは何かを見せてやる。プロレスラーは何でも受け止める。佐々木大輔の演劇すらも受け止めた上で、プロレスラーとしての強さで倒してやるから楽しみにしておけ。

――承知しました。

拳王 以上のことをすべて踏まえて、オレは6・12さいたまの佐々木大輔戦について1つ提案したいことがある。

――何ですか?

拳王 アイツはDDTを背負うんだろ。オレはNOAHだけじゃない。プロレスというジャンルを背負う。だから、佐々木大輔、オマエが負けたら、DDT解散だ。ついでに高木三四郎は社長退任&業界追放だ。

――では、拳王さんが負けたら…。

拳王 日本のプロレスが終了だ。今後はプロスポーツではなく、演劇となる。ABEMAの格闘チャンネルではなくドラマチャンネルで中継されるかもな。まぁ、オレが負けるわけないけどな。

――そこまでの覚悟なのですね。

拳王 オレがDDTからプロレスというジャンルを守ってやるぞ!
タグ:

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事