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2022-06-13

【陸上】日本選手権女子400mH連覇の山本亜美、過去の自分に勝って日本歴代6位の56秒38!

山本亜美(立命大2年)

オレゴン世界選手権代表選考を兼ねた第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)。最終日の12日に行われた女子400mH決勝では、山本亜美(立命大2年)が日本歴代6位、学生歴代4位の56秒38で2連覇を果たした。

持ち味のラストの強さを発揮

フィニッシュ後、山本は達成感に満ちた表情を見せると、「57秒台かな、と思いました。ホンマにこんなタイムが出て、うれしかったです」と声を弾ませた。

前日の予選もコンディション次第では56秒台を目指すつもりだったが、「10台目を越えたところで先頭やったので、勝負は決勝だと思ってうまく走りました」と、57秒34で余裕を持って1着通過。ただ、いざレーンに立ったときに「アップのほうが動けていたかな、という感覚になった」と振り返り、決勝に向けてもう一度、気持ちを切り替えた。

その決勝では昨年と同様に、前半は内側のレーンに入った宇都宮絵莉(長谷川体育施設)がリード。山本にとっては、イメージどおりの展開だった。昨年はリードされたままホームストレートに入ったが、山本も今回は200m~300mまでのコーナーで追いつき、ほぼ並んで直線へ。10台目の手前で前に出ると、持ち味であるラストの強さを発揮し、粘る宇都宮を0秒52も引き離した。

昨年の日本選手権の予選で、57秒04と当時の自己記録を更新してから1年。決勝前には「よく考えたら、この1年はベスト記録を出していないんだな、と思った」といい、「過去の自分に勝てないのが一番嫌」と奮起した。

昨秋以降は故障もあり、思うような結果を残せなかった。しかし、日本選手権は、多くの人の応援や期待を受けて臨む舞台。「自分の記録のために走るのではなく、応援してくれるみんなに喜んでほしい」という強い思いが、山本を駆り立てた。

立命大の温かい仲間たちに支えられ、この1年での成長を結果で示した山本。直後に行われた800mで、立命大の3つ先輩・塩見綾乃(岩谷産業)が初優勝を飾ると、自分のことのように喜んだ。

次に目指すのは55秒台。「今は400mが54秒台なので、53秒台で走らないと」と、走力アップを図る。

金メダルを手にする山本(中央)、2位の宇都宮(左)、3位の松岡萌絵(右、中大2年)
金メダルを手にする山本(中央)、2位の宇都宮(左)、3位の松岡萌絵(右、中大2年)

文/石井安里 写真/毛受亮介

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