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2022-06-20

【近畿高校総体】男子800mで落合晃(滋賀学園高)がクレイ・アーロン超えの高1歴代最高V

落合(No.53)は、男子800mで優勝を果たし、高1歴代最高記録も更新した(写真/佐藤真一)

徳島インターハイの出場権を懸けた近畿大会の最終日。奈良県・鴻ノ池陸上競技場で行われた男子800mで落合晃(滋賀学園高・滋賀)が1分50秒19をマーク。学年別歴代を総なめにしていたクレイ・アーロン竜波(相洋高・神奈川、現・テキサスA&M大)の持つ高1歴代最高記録を塗り替えた。

インターハイ地区予選の近畿大会は今年もハイレベルな対決と数々の泣き笑いが入り混じった4日間だった。その最終日、大会を通じて最も新鮮で強いインパクトを残した1年生がいた。

男子800mの落合晃(滋賀学園高・滋賀)だ。1年生で決勝に進むのも困難な種目で、堂々としたレース運びを展開。物怖じせずスパートを放ち、残り150m付近で先頭へ。直線に入ってさらにギアを上げ、上級生に逆転を許さなかった。

そのVタイム、1分50秒19。日本高校記録保持者のクレイが持つ高1歴代最高1分50秒23を破った。中学時代に1分56秒87の自己記録を持っていた落合だが、実績では全国無名。衝撃的な“クレイ・アーロン超え”だった。

レースは廣田奏(添上高3年・奈良)が引っ張り、400mを53~54秒で通過。落合らが縦一列で続いた。残り250m付近、落合は「行くしかない、行けるところまで行こう」と覚悟を決めて、スパート。すぐには先頭に出させてもらえなかったが、残り200mからぐいぐいと攻め、先頭で直線へ。1分50秒36で2位に入った萬野七樹(大塚高2年・大阪)らがつかまえようとしたが、落合の力強い腕振りが最後の推進力を生み、1年生Vをもぎとった。

「先輩方の力を借りて走らせてもらい、勝ってうれしいと思うと同時に、先生やチーム、家族に感謝の気持ちが湧きました。スパートしてからも『冷静に』を意識していました」と落合。中学時代の自己記録を6秒以上、滋賀県大会優勝時の1分54秒40を4秒以上短縮する快進撃をかみしめた。

この日の決勝レースがそうだったように、自分の持ち味を「ラストの切り替えと、そこで前に出たら勝ち切れるところ」と言う落合。著しい成長の要因は滋賀学園高の練習環境にもある。

3年生には安原海晴ら1500m3分50秒未満のスピードランナーがそろい、普段からスピードも質も追求した練習ができており、落合は「先輩たちに引っ張ってもらい、一人では出せないスピードを出して練習ができています」と話す。

昨年の全日中は予選DNS。不完全燃焼だった。高1歴代最高記録と近畿1位という称号で、インターハイでは“期待の新星”と注目されるだろう。もちろん落合に慢心はない。

「全国の先輩方が強いから自分はダメだろうではなく、自信を持って、挑戦させてもらいます」

順位が決まるまでレース3本。1年生の挑戦者だが、遠慮はしない。

◇◇近畿大会男子800m
①    落合  晃(滋賀学園高1年・滋賀)1分50秒19
②    萬野 七樹(大塚高2年・大阪)  1分50秒36
③    馬門 孝介(八尾高3年・大阪)  1分50秒59
④    岡田 悠佑(兵庫高2年・兵庫)  1分52秒24
⑤    土井 航大(桂高3年・京都)   1分52秒27
⑥    廣田  奏(添上高3年・奈良)  1分52秒47
以上、徳島インターハイ出場権獲得

文/中尾義理 写真/佐藤真一

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