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2022-06-19

【近畿高校総体】女子400mHで内藤香乃(北摂三田高)が58秒69で今季リストトップ!瀧野も初の60秒切りで58秒台へ

近畿大会を制した内藤。58秒69は今季リストトップ(写真/佐藤真一)

8月3日から行われる徳島インターハイの出場を懸けた近畿高校総体は3日目。女子400mHで58秒台決戦が繰り広げられた。58秒69で内藤香乃(北摂三田高3年・兵庫)が優勝。2位の瀧野未来(京都橘高・京都)は高2歴代5位の58秒73をマークした。

U20日本選手権覇者の内藤「インターハイでは57秒台を」

インターハイ近畿地区予選の女子400mHが好レースに湧いた。内藤が58秒69で勝ち、瀧野が高2歴代5位の58秒73で2位。今季高校リスト1位&2位のハイレベルな競演を見せた。

1週間前のU20日本選手権で59秒40をマークして優勝を飾り、100mHでも13秒84の自己新で3位に入賞した内藤。「スケジュールはめちゃくちゃきつかった」と苦笑するが、決勝前日の準決勝で「力を残して走りましたが、タイム(1分00秒35)は悪くなかった」と好感触をつかんでいた。

迎えた決勝は、「準決の後、チームメイトにアイシングやマッサージをしてもらい、今日は脚が軽かったので、いけるかなと思っていました」と言い、チームに支えられてのベストレースとなった。

6レーンから飛び出した内藤は「突っ込んだ感覚はありませんでした」と言うものの、前半から瀧野らにワンテンポもツーテンポも先行した。ハードル間の16歩(5台目まで)、17歩(8台目まで)もうまく切り替え、トップで直線へ。終盤、10台目までの18歩で「追い風が強くて足が詰まり、ハードル前で減速してしまった」(内藤)こともあり、後半に自信を持つ瀧野が猛追してきたが、余力を振り絞ってフィニッシュした。

「私は400mが遅い。58秒くらい。今日のヨンパーと同じくらいかも」と内藤。その弱点をなくそうと、冬は走力磨きに注力した。[300m+100m]3セットなどのメニューで走力強化。100mHの自己記録は高校1年時の14秒23から前述の13秒84へ飛躍を遂げた。

スピードのベースアップを近畿大会で400mHにもつなげることができ、昨年のインターハイ準決勝でマークした59秒09の自己記録を「やっと更新できた」と笑顔を見せた。

58秒台対決を制した内藤は「インターハイは優勝することと、57秒台。すごく出したい記録です」と夏の展望を描く。ハードル間の歩数パターンは、「ようやく定着してきたかな」という段階。未完成なだけに、記録のさらなる飛躍も期待できる。

2位の瀧野は初の60秒切りで、一気に58秒台。ポテンシャルの高さを発揮したが、「前半の突っ込みが足りないと痛感しました。得意な後半を生かせる前半の走りにしないと」と課題を感じていた。3位は岸本礼菜(咲くやこの花高1年・大阪)。1分00秒25の高1歴代3位と健闘した。

2位の瀧野は高2歴代5位となる58秒73をマークした(写真/佐藤真一)
2位の瀧野は高2歴代5位となる58秒73をマークした(写真/佐藤真一)

◇◇近畿大会女子400mH
①    内藤 香乃(北摂三田高3年・兵庫)        58秒69
②    瀧野 未来(京都橘高2年・京都)         58秒73
③    岸本 礼菜(咲くやこの花高1年・大阪)1分00秒25
④    前田 理湖(関大北陽高2年・大阪)  1分00秒37
⑤    山本佳乃子(東海大仰星高3年・大阪) 1分00秒61
⑥    吉村  心(園田高3年・兵庫)    1分01秒09

文/中尾義理 写真/佐藤真一

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