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2022-07-06

忍者は実在した…話題沸騰のニンジャ・マックを直撃「シルク・ドゥ・ソレイユではマイケル・ジャクソンのショーのアクションシーンに携わった」【週刊プロレス】

ニンジャ・マック

NOAH4・29両国に初来日し、驚がくの空中殺法で瞬く間に時の人となったニンジャ・マック。5・5後楽園ではNOAHとの年間契約も発表し、7・16日本武道館大会への再来日も決定した。果たしてニンジャはどんな過去を持つのか。日本滞在中に収録したインタビューを前後編に分けてお届け! 前編の今回はニンジャになるまでの過去に迫った。

――日本滞在はいかがでしょうか?

ニンジャ やることがいっぱいあって、すごく楽しいよ。

――いろいろ行ったみたいですね。

ニンジャ 横浜にガンダムを見に行った。ガンダムが好きなので。あと明治神宮で絵馬を書いたよ。警備員が案内してくれて…。

――け、警備員が、ですか!?

ニンジャ 最初は「マスクはダメだよ」って止められたんだけど「NOAHのプロレスラーだ」って言ったら、理解してくれたようで丁寧に案内してくれたよ。ガンダムの時も一度止められたけど、同じように答えたらOKだった。日本ではプロレスラーという職業をリスペクトしてるんだなと思ったよ。アメリカだとあり得ないことだよ。

――そうなのですね。ここからあらためて経歴をお聞きしていきたいと思います。運動神経は小さい頃からよかったのですか?

ニンジャ 5歳ぐらいからサッカーをやってて、ゴールを決めたら走り回って側転やってた。

――兄弟はいますか?

ニンジャ 七人兄弟の長男。男5人、女2人。

――長男がヤンチャだと大変ですね。

ニンジャ お父さんも高校&大学でアマチュア・レスリングの選手だったから大丈夫だよ。だから、ボク以外の家族もみんなレスリングをやってたよ。ボクも大学でやってたんだけど、体操部の友達と一緒にトランポリンをやってるうちに、大学1年ぐらいからサーカスの団員を目指すようになっていったんだ。

――レスリング以外の格闘技はいつ頃やっていたのですか?

ニンジャ サーカスは1~2年集中してやってたけど、その後から学業と両立させるようにして、同時にMMA、柔術、ムエタイ、テコンドー、キックボクシングとかいろんなことにチャレンジしてみた。闘うということも好きだからね。

――サーカスの団員にはどうやってなったのでしょうか?

ニンジャ 履歴書を送ってからラスベガスでトライアウトを受ける。WWEみたいな感じかな。

――それからはどうなるのですか?

ニンジャ 自分はどういうことができるかというのをビデオで撮影して、ウェブサイトのデータベースにプロフィルを登録するんだ。そうするとさまざまなオーディションにチャレンジすることができて、同時に向こうからオファーも来るようになる。

――シルク・ドゥ・ソレイユではどの公演に出演したのですか?

ニンジャ マイケル・ジャクソンのショーだね。アクションシーンに携わったよ。でも、シルク・ドゥ・ソレイユはかなり長期の契約になる。当時はまだ大学生だったし、そこまで多くのショーには携わっていないんだ。大学を退学して出続けることもできただろうけど、両親から「そういう仕事はケガがつきものだから、大学は卒業しなさい」と言われてた。

――ほかにはどんなサーカスに出演していたのですか?

ニンジャ サム・トリゴ・プロダクションかな。シルク・ドゥ・ソレイユと違って、短期間の仕事を多く受けることができた。アメリカ、メキシコ、ベネズエラをツアーしたよ。

――サーカスではどんなことをやっていたのですか?

ニンジャ トランポリンではメインのパフォーマーだったよ。あとはファイアーパフォーマンス、チャイニーズポール…中国雑技団みたいな演舞とかかな。

――プロレスとの出会いは?

ニンジャ もともとプロレスは好きだった。WWF時代からWWEも見ていたし、NOAHやAAAとかも面白いなと思ってたよ。偶然同じサーカスのツアーにいたインディーレスラーと話をするうちに、ブッカーTが設立した団体「リアリティー・オブ・レスリング」を紹介してもらった。そこでトレーニングを開始してプロレスラーとしてデビューした。

――キャリアの初期はどんな試合をしていたのですか?

ニンジャ 最初はどうするのかわからなかった。ブッカーTから教わったことを試合で実践するという感じ。カポエイラ・キッドというキャラクターだったこともあるよ。

――なぜサーカスからプロレスに転向したのですか?

ニンジャ わがままだから(笑)。例えば、トランポリンだといかにメインだとしても、7、8人との共同作業も必要になってくる。自分だけの演技を与えられた時間で見せられるわけではない。でも、プロレスはやり方次第ですべての視線を自分に向けることもできる。そういう部分が非常に面白いと感じたんだ。

――プロレスは自由ですからね。

ニンジャ トランポリンだとただものすごいフリップをすればいい。でも、プロレスは想像力があれば、どんな展開でも生み出せるし、誰もやったことのない空中殺法だって編み出せる。それと昔からいろんな格闘技をやってきて、闘うということが根本的に好きということもあるよね。プロレスラーになってサーカス時代は眠ってた意識が目覚めたのかもしれない。

――ファン時代に好きだったプロレスラーは誰ですか?

ニンジャ エディ・ゲレロ、レイ・ミステリオかな。もちろんザ・ロックとか〝ストーンコールド〟スティーブ・オースチンとかも好きだった。日本の選手は映像でしか見たことがないけど、獣神サンダー・ライガー選手やハヤブサ選手を見た時の衝撃は覚えてるよ。彼らはエンターテイナーというよりもファイターだよね。そういうところに感銘を受けた。

※後編に続く。

【プロフィル】
ニンジャ・マック/1989年12月29日、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド出身。165㎝、87㎏。2015年にデビュー。テキサス&フロリダ地区で暴れ回り、アメリカのROHやGCW、メキシコのAAA、ドイツのwXwなどにも進出。得意技はニンジャボム(フェニックス630°)、ニンジャスペシャル(2回バック転してからのサスケスペシャル)。

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週刊プロレスNo.2191 (2022年7月20日号/7月6日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙はみちのく後楽園大会でガン闘病から5年ぶりの本格復帰を飾ったフジタ“Jr”ハヤトです。復帰戦でいきなり東北ジュニア王座を奪取したハヤトの復活&快挙に感動の嵐となった試合リポートは必読。巻頭カラーは旗揚げ1周年記念大会を昨年と同日同会場で開催したGLEATの東京ドームシティホール大会リポート。旗揚げイヤーのMVPといえるリンダマンが井土徹也を退けてG-REX王座V3達成したほか、LIDET UWFルールの2試合など、各選手がGLEATしまくった大会を詳報。巻末言では鈴木裕之社長に1年の総括と今後の展望を聞いてます。新日本はKUSHIDAが3年半ぶりに国内復帰戦を勝利した後楽園大会を詳報。WWEから新日本へ戻った理由を語った試合後コメントも再録。新日本関連ではアメリカ・シカゴでおこなわれたAEWとの合同興行もリポート。DDTは後楽園でKODトーナメント準決&決勝を開催。悲願の初優勝を達成した樋口和貞はKO-D無差別王者となりDDTの強さの象徴に。欠場中の前王者・遠藤哲哉も来場するなど注目の大会は必読。企画ものではついに復帰が決まった竹田誠志、ブードゥ入り後の諏訪魔、仙女の絶対王者・橋本千紘のインタビュー。伊藤麻希の福岡凱旋ものなども注目。そのほかスターダム後楽園&大阪、NOAH郡山&山形、ドラゲー神戸、大日本・後楽園ほか、アイスリボン川口、ガンプロ新木場など掲載。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。通常2~4日でのお届けとなります。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

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